「ウチ泊まる?映画観よっか」その先は?

改めて2017年あけましておめでとうございます。

拙いブログですが今年もよろしくお願いします。

シチュエーションで映画を提案

さて、更新が少なくなってきた分の穴埋めと言っては何ですが、僕が映画を観るようになってから個人的に感じた「その場やテンションに合った作品」というものを不定期に投稿していきたいと思います。

このブログを訪れてくださった方は、当該作品を観た人、まだ観ていない人と分かれるとは思いますが、DVDレンタルや動画配信サービスなどで(再鑑賞を含め)観てみようかな、と思った時の一助になれたら幸いです。

気になるキミと、おうちで

今回は、異性の方と部屋で映画を観るというシチュエーションです。

これは彼氏、彼女、あるいは夫婦という立場は想定していません。あくまでも友人、またはそれ未満の関係の方と観る状況です。

終電をなくした、とか、遊んだ後に家へ寄っていく、とか、部屋で飲み会をやった後に残った二人、とか…

下心のない単純な友達関係っていうのもあると思います。

そんなときに、二人で観ていい感じになれる映画を個人的な見解からご紹介。

僕自身の経験談が中心ですが、参考になれば幸いです。

ミネラルウォーターごっこ
『モテキ』

2011、大根仁監督、森山未來

 

まずは『モテキ』。

幸世くんのキャラクターに好き嫌いは分かれそうですが、長澤まさみ演じるみゆきちゃんの破壊力が凄まじい。

みゆきちゃんがあざといかと言われれば実は結構純粋で、でも男からしてみればやっぱり不安になるような交友関係で。幸世くんの心も「はいはい出ました〜こいつ絶対遊んでるな…!」と悲痛な声で叫びます。

一方でみゆきちゃんの対男性コミュニケーションは可愛いんだから当然じゃない?っていう意見も。

可愛い女子を自分だけのものにしたいけど、その可愛さゆえの幅広い交友関係にジレンマを感じる男子に思わず「あぁ〜」って言っちゃいます。

意外と(?)エロくない映画ですが、やっぱりハイライトはみゆきちゃんの「お水ちょうだい」。

これは鑑賞後に試したくなるワンシーン。

真木よう子、麻生久美子、仲里依紗も魅力的な女性として描かれてるし、作品全体に流れる既視感と、効果的な音楽も鑑賞時間を楽しくしてくれるはずです。

何度観ても一緒に観る人によって会話の種類が違ってくる作品。あーだこーだ言いながら観て欲しいから、おうちで観るのがおすすめです。

 

好きだから心配です
『ハルフウェイ』

2008、北川悦吏子監督、北乃きい

 

『モテキ』の幸世くんとみゆきちゃんが男子<女子のモテ格差なら、こちらは男子>女子の格差カップル。

物語の本筋は東京の大学へ進学希望するシュウ(岡田将生)に対してヒロ(北乃きい)が逡巡するというものです。

 

送り出す側の不安、迷い、応援したいけどこみ上げる葛藤。

一方でシュウは優しくて時々ヘラヘラしていて、でもやっぱり優しくて。

 

好きだからこそのすれ違いと独占欲、青臭さを北海道の自然に乗せて描いた綺麗な作品です。

尺も80分ちょいとそこまで長くないのでお部屋デートにはもってこい。

同様に北海道から東京への別れをモチーフにした『僕等がいた』も。
記事リンク:(前編)(後編)
こちらは前後編で長いですが、
「好きだバカ!」

実に結構。ピュアな気持ちで観れる方はおすすめです。

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まっすぐな初恋を貫いて
『僕の初恋をキミに捧ぐ』

2010、新城毅彦監督、井上真央

 

学生時代に映画館で観て号泣した一本。

上記作品と同じく、かっこいい岡田将生と一段落ちる彼女を描いています。

病気をテーマに盛り込み超王道とも言えるラブロマンスですが、幼馴染という設定の幼少時代が実に効いてきます。

加えて随所に素晴らしいセリフが登場。いい意味で少女コミック原作らしい純粋さが滲み出ていました。

レビュー記事でも書いた通り、再鑑賞時は少し興ざめしたり粗が目についた場面もありましたが、ザ・ラブストーリーが好きな男女は是非。

鑑賞後にフレンチキスをしたくなるような映画というのが僕の印象です。

花より男子を観ていた人は健気な井上真央を重ねることができていいかも。

一生懸命な岡田将生に隠し味
『アントキノイノチ』

2011、瀬々敬久監督、岡田将生

 

またまた岡田将生。

感動と愛の使者かというレベルですね。

本作品は遺品整理会社で働く岡田将生と榮倉奈々の二人が中心。

ただし、二人のラブストーリーよりは生命だったり、新しいことに挑戦することだったりがテーマだったりします。

少し吃音の残る役を演じた岡田将生は勿論素晴らしいですが、二人の先輩役で出てくる原田泰造の言葉が本当に心に沁みます。

鑑賞側が映画にのめり込むのをサポートするキーパーソン。

全体の流れとしても、クライマックスには涙がこぼれました。
観る側に重さをそこまで強いる作品ではないですが、二人で涙を流してください。

たぶん途中で手を繋ぎたくなるような気持ちになると思います。

ド直球恋愛in富山
『ほしのふるまち』

2011、川野浩司監督、中村蒼

 

富山県でロケを行なった、いわゆるご当地映画。

ワケありの設定で東京から富山の高校に転入してくる恒太郎(中村蒼)が、隣に住む一ノ瀬(山下リオ)とラブストーリーを奏でます。

プライドの高い東京人が閉じられた田舎町で生きるというもどかしい心境も時間をかけて描いていて、演じる中村蒼と山下リオがまた上手い。

序盤の恒太郎は斜に構えた嫌な奴なのですが、彼の心が次第に開かれていくのが中村蒼の表情から感じられます。

自転車、バス停、田舎の家庭。
舞台である氷見らしさを出しながらも、そこまで押し付けがましくないバランスの良さ。

そして何より、直球の高校生恋愛をど真ん中に投げ込んでくる潔さ。

二人の周りにも刺激的なキャラクターを配して王道の作品に仕上がっています。

こちらも純粋にキュンキュンできる二人に観ていただきたい一本。

きっと二人の距離を近づけてくれるはずです。

二股野郎と「好き」の概念
『サッドティー』

2014、今泉力哉監督、岡部成司

 

これまで挙げてきたラブロマンスとは違い、あいのりやテラスハウスと同じように他人の恋愛模様を外から傍観して楽しむ作品。

オムニバスの形で登場人物を細かく紹介しながら、彼らが絡み合っていきます。

サブタイトルにも書いた二股野郎(岡部成司)はあくまでキャラクターの一人。

「好きとは何か」というテーマを色々な角度から問いかけて、最終的にはこちらに判断させるという形ですね。

多種多様な人が出てくるので、どこかに感情移入はできると思います。

また、できなくても「こういう男(女)は嫌だね」と観終わった後に話ができる類の作品。

ベッドシーンはおろか、キスシーンも使わずに恋愛や性の温度を描いていく様は必見です。

エロが苦手な人も大丈夫。エロさゼロです。モテキより大丈夫です。

高校生くらいが観たらつまらないのかもしれないけど、背伸びした子たちにも観て欲しい映画。
レビューでも触れましたが、彼女や彼氏と見る映画ではないです。

これは付き合う関係にない異性とだからこそ楽しめる作品。

下心を解放せよ
『恋の渦』

2013、大根仁監督、新倉健太
『サッドティー』と同じく傍観型観察映画です。ただ、キャラクターが結構残念なDQN。
ヤンキーではなく、マイルドヤンキーでもなく。

しかし時間が経つにつれて彼らの人間臭さが嫌というほど炙り出されて、観終わる頃にはきっと違う印象が芽生えてると思います。

大根監督らしい、人間の建前と本音と下心をこれでもかと投下した作り。

エロっちゃエロなんだけど、もはやエロ以前にゲスい。しかし、そのゲスさは多分僕たちも体験、あるいは言葉として発したことのあるゲスさで、それをほじくりだされるのが堪りません。

この感覚を覚えた時点で、我々は傍観者から当事者になってしまいます。

とりあえずタカシ(澤村大輔)は本当にいいやつです。だからそんなタカシを弄ぶカオリ(柴田千紘)が許せん!と憤る人もいれば、カオリは可愛いから当然という人もいて。

この辺は『モテキ』の長澤まさみの評価に通じるところもあるのかな。カオリはもっと口悪いですが(笑)

ナオキ(上田祐揮)とカオリのセックスは確かにエロくて、また台詞も良い。
「ちょっ、カオリちゃん…待って…ちょ…」
「ダメ。まだ●●舐めてない」

エロいんだけど、それがこの作品の全てかと言われたらそうではなくて、下心の開放アンド開放って部分だと思います。んで、その下心とはエロだけではなくて。

台詞が相当にゲスいのでエロが苦手な人は無理かもしれませんが、これは男女で見るとドラッグ的に効きます。

凄く陳腐な表現ですが、観た後にお互いムラムラしてしまいます。
そのあとは、ご想像ください。

これは実体験として保証します。

導入部の鍋パが初見には非常にやかましくて不愉快なのですが、そこを乗り切れば一気に渦に巻き込まれます。

ちなみに『愛の渦』というもっとセックスに特化した映画もあります。こちらはちょっと直接的過ぎる。

『恋の渦』をもし女の子から観ようよって言われたら…男の子が最後まで映画を観ていられるか心配です。

お部屋で映画を観る以上、何がしかの下心が存在していることが多いですが、その下心をどう発露させるか。

感動か、感情移入か、場面再現か。
少々ゲスな内容ですが、最後まで読んでくださってありがとうございます。

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