映画『告白』〜松たか子の独白シーンでやられました〜

湊かなえの原作は何度も読み返した大好きな作品。

劇場にも一昨年行って鑑賞した。原作の方がおどろおどろしい感じがして、当時の感想は子供に見せるためにトーンダウンさせた、というものだった。

あれから1年数ヶ月。ケーブルテレビにて森口先生を再鑑賞。中島哲也監督。2010年。

■堰を切ったように喋る森口先生

やはり、原作の印象は忠実に再現していたと思う。

何度見ても序盤の息もつかせず話し続ける森口を演じる松たか子は素晴らしい。
原作では段落を入れないことで一気感を出していたが、実写化したらこういうこと。イメージ通り。
やや生徒寄りの目線で描かれているにせよ、映画を観る層からしてみれば正しいと思う。モリグチと呼び捨てで呼んだり、ウェイ系のウェルテルを表面上は歓迎したり。
外見面も含めて等身大の中学生だった。
そして原作の持つスリル感。シーンが途切れずに繋がっていくからスピード感が削がれることもない。
子役の三人(シュウヤ、ミヅキ、ナオキ)もとても良く演じていた。願わくばシュウヤがもう少し不気味なふてぶてしさを持っていればさらに良かった。

松たか子は先に述べたように熱演で、ウェルテルを演じた岡田将生も短いながら原作の空回り感を再現していたと思う。

何より中島監督の映像のみずみずしさ。基本的にグレーな質感の映像の中で雫や雲の動きなどを丹念に写すことでアクセントをつけている。

二度目の鑑賞だったけど評価は変わらず★★★★★。やっぱり素晴らしい映画。

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