映画『ゼロの焦点』

昨晩は松本清張原作『ゼロの焦点』を観ました。09年公開、犬童一心監督。広末涼子、中谷美紀、木村多江。

■重いがゆえに古臭くない

最近はパンチの弱い作品を観ることが多かったけど、オープニングからぐっと引き込まれて、集中して鑑賞できた。

時代背景は昔なんだけど、古臭く感じないのは、重厚な作品だから。この表現が正しいのかわからないけど、非常に重い。

主演の広末は語り手であることが多く、それは淡々とした口調で雰囲気にマッチしていた。原作は未読だったけど、ナレーションが入ることによりイメージの構築が楽になった。

ストーリーもサスペンスの部分と歴史的背景の両方がバランス良くなじんでいる。出演者も軒並み作品のイメージを壊さぬような人選で、工場の社員の画一的な風貌などは、観ている側に歴史を感じさせる一因となっていた。

すごく重くて、すごく悲しい映画。
先日鑑賞した『アヒルと鴨のコインロッカー』とはまた別の感覚で釘付けになった。
評価は★★★★★。

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