映画『天国はまだ遠く』

昨晩、映画『天国はまだ遠く』を鑑賞した。主演は加藤ローサ。長澤雅彦監督。



■京都の田舎で徳井を愛でよ

舞台は京都の宮津。天橋立で有名な丹後半島の町だけれど、おそらくさらに”奥”にある山間の村で物語は進んでいく。

自殺を思い立って”奥の方””北”へ向かった千鶴(加藤)。しかし、映画は悲観的な雰囲気よりもむしろ、自然のみずみずしさを生き生きと描いている。

鮮やかな緑、冬に近づき黄色に染まる森は千鶴のまとう赤い服と抜群のコントラストを織り成し、降ってくるかのような星空、また山間ならではの銀色の雲が覆う空は田舎町の美しさ、厳しさを如実に表している。

民宿『たむら』で千鶴を迎えた田村を演じたチュートリアルの徳井義実は全くもって自然だった。

語らずとも何かを伝えるあの大きな目は本当に魅力的。加えて方言がネイティブということもあり、台詞の一つ一つがきちんと響いていた。
徳井の演技も素晴らしかったが、彼を抜擢した製作側も目の付け所が良かった。

基本的には美しい自然に囲まれた村の中で千鶴の心境が少しずつ変わっていく設定。中途半端な恋愛設定もなく、個人的には焦点を絞って構成されていると感じた。

原作の瀬尾まいこの本が家にあったので、鑑賞後に読んでみた。原作との比較は
そちらのレビューにて。

映画の評価は★★★★★。土地の空気が感じられる作品でした。

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