映画『悪夢のエレベーター』

一昨日、映画『悪夢のエレベーター』を鑑賞しました。主演に内野聖陽、監督は堀部圭亮。

■キャッチボールとペナントレース

出だしで江戸川区球場が出現。おっと思ったら舞台はエレベーターに移る。
基本的にはエレベーター内でのいきさつがベースになり、気を失った斎藤工が目を覚まし、内野、佐津川愛美、モト冬樹とエレベーターに閉じ込められ、パニックになる様を描く。

エレベーターから降りて、彼らは何をしようとしていたのか?
密室内での問い掛けにより、彼らはだんだんと形を帯びた告白をするようになる。

前半戦がそのエレベーター内での出来事とするなれば、後半は”エレベーター”前後の話。主人公もガラリと変わり、別の主題にシフトする。
詳しくは明かさないけど、エレベーターという「密室」が一つのキーワード。

感想としては、上手くミスリードを誘って裏返したり、ストーリーの前後談を活用してまた新たな物語をつくったりと面白いアイデアの作品だったと思う。
連想シーンと現実のギャップも良かった。
『キサラギ』に似て、密室内で言葉のキャッチボールからキャラクターを抽出するのは面白い。

ただ、主人公が語る「人生をペナントレースにたとえるなら…」云々が本筋に直接つながっていたとは思えない。

また、箱のなかでの劇画調が長かったのでいささか無機質な印象。

お金をかけられなかったのか、かけなかったのか。いずれにせよ、あと一歩の作品でした。

『悪夢』は誰にとってのどういうことなのか、それを頭の片隅に置いて観ると楽しいと思います。

評価は★★★★☆。


スポンサーリンク