映画『ポストマン・ブルース』

昨夜、映画『ポストマン・ブルース』を観賞。97年、主演に堤真一、監督はSABU。

97年といえば、僕が小学校4年のときである。当時は小学館のコロコロコミックが全盛で、ポケモン、ミニ四駆、ビーダマンの三本柱に明け暮れた。

友達もたくさんできて、少年期では最高の年だった。そんな年に上映された作品だ。

■寺島進がめちゃくちゃ若い
映像はやはり年季を感じさせ、町並みもノスタルジックなものである。特に看板や電信柱など細かいところがそう感じさせる。

主演の堤真一は、やはり、若い。キーパーソンの大杉漣もまた若い。そして、刑事役で出てくる寺島進が、めちゃくちゃ若い。
ストーリーとしては堤真一演じる郵便局員・沢木がひょんなことから凶悪犯として警察に追われてしまうもの。

脳天気で、世話焼きで、それでいて厭世観も抱いている沢木を堤真一がよく演じているが、この映画に関していえば役者の演技よりも、展開の組み立て方が素晴らしい。

導入部分での仕分け作業と配達に見える単一作業への閉塞感。かと思えば自転車に乗り颯爽と駆けていく。
警察のチェイシングを描いたシーンもなかなかテンポが良い。恋の話もあまり深く作りこまなかったがゆえに、この映画の歯切れの良いリズムが最後まで生きた。

なんじゃそりゃと思えるシーンもあるが、非現実的すぎるわけではないし、どこかコミカル。「本気でふざけてみました」感が心地好い。

ラストも秀逸。キャラクターが立たなくても撮り方とリズムで出来栄えが良くなる一つのお手本です。

期待以上。評価★★★★☆。

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