映画『北のカナリアたち』

昨日、映画『北のカナリアたち』観てきました。主演に吉永小百合、監督は阪本順治、原案は湊かなえ『往復書簡』

■キャスティングが素晴らしい

湊かなえの原作が好きで、注目していたんだけど、原作ではなくて原案というだけあって、内容は少なからずリメイクされてました。ただし、原案としてはなかなか核の部分が残った方なのかもしれません。

先生(吉永小百合)と彼女が20年前に教えた分校の6人の生徒。とある事件をきっかけに、先生は彼らの元を訪れ、20年前の真実に触れていく。という流れ。原作では手紙だったけどね、実写化するとやっぱ味気ないからね。

キャスティングは先生の旦那役に柴田恭兵。生徒役に森山未來、満島ひかり、宮崎あおい、勝地涼、小池栄子、松田龍平。またそれぞれの子役。

このキャスティングがまた素晴らしかった。

森山未來:実質的な第二主役。ただ子供時代を演じた子役の方がさらに良かった。

満島ひかり:安定した演技ぶり。モッズコートのコーディネートも可愛かった。子役も満島に似ていて可愛かった。

勝地涼:他のキャラクターに比べて存在感は薄かったものの、台詞は多かった。もう少し影のある演技ができればなおよし。

宮崎あおい:子役も可愛かったけど、やはりさすがの存在感と、琴線に触れる仕草がたまらない。あおいちゃんのところで一番ぐっと来た。この女優さんはもう、何でも素晴らしいね。

小池栄子:他の役者さんに比べてクオリティはやや劣ったものの、一生懸命さが伝わってきた。子役の女の子可愛い。彼女のエピソードに蛇足感を感じたのは残念だったけど。

松田龍平:役作りのせいか、かなりふっくらした顔付きで登場。これにやられた。そんなに大した台詞もなかったけど、丸い松田龍平は必見。この人は本当にぼそぼそ喋りが上手いね。

■だからこそ惜しまれる構成

ストーリー面は、湊作品独特の「何かが起きた、周りの人の証言からさぁ解き明かしていきましょう」ってテイストはある程度再現できていたと思う。

鍵になる合唱曲も素晴らしく、エンディングの歌は最高。あとはエピソードの絡め方に無駄がなければもっとこの映画は濃くなったと思う。

正直、厳寒の舞台と吉永小百合によって重厚な雰囲気はだいぶ助けられていた。ラストとか、歯車が噛み合えばかなり良い場面もあるだけに惜しかったと思う。

繰り返すけどキャスティングは最高。子役の合唱も最高。

自分もあんなに歌が上手ければと羨ましくなった。

評価は★★★★☆。


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