映画『幸福な食卓』〜ミスチルのくるみが染みる〜

今日は07年の映画『幸福な食卓』を鑑賞。主演に北乃きい。原作は瀬尾まいこの小説。

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あなたの家の食卓は?

小説を読んだのは映画化される前だから随分と前だし、何となくでしか覚えていなかったが、実写化されるととても良いセリフが多いことに気づいた。

近くにいると気づかない家族のことや、人間にはそれぞれ役割があるってことや、人それぞれ当たり前の概念や幸せの尺度が違うってこととかも。

ぶつ切りのストーリーと俳優陣の棒読みのセリフによってかなり味気ない作品にはなっているものの、背景にあるテーマ設定はきちんとしているので観た人が何かを感じ取り、自分なりに消化できるだけの内容だと思う。

いいセリフが多いのが印象的(C)「幸福な食卓」ASSOCIATES

主演の北乃きいはどうも心ここにあらずという感じだし、勝地涼も高校生にしては風格がありすぎたので主演二人に関しては残念。
コバヤシヤスコという意味ありげなフルネーム表記の女性をさくらが演じているが、そういえば当時はテレビに出ずっぱりだったなと思い出した。

いただきます、の空間

『幸福な食卓』の冒頭は北乃きいと兄の平岡祐太、父役の羽場裕一が朝ごはんを食べるシーン。この一家はそれなりに問題を抱えてはいるんだけど、ボーイフレンドの勝地涼は朝ごはんを食べない習慣がついており、それはまた北乃きいと当たり前の概念が当然ながら異なる。

個人的には、家族とはある程度の普通の尺度というものはあるものだと思うし、多分僕の家は普通の家とは違って、食卓に家族全員が揃うなんていうのも小学生までだった。

そういうことをいうと、人によっては悪いことを聞いてしまったと謝るし、信じられないという顔をする人もいる。

でも僕はその環境を可哀想だとか不幸だとかも思わないし、いまから父親のいただきますの声で家族揃って味噌汁をすするみたいな家庭にポンと入れられたら堅苦しくて絶対やってられないと思う。

家族が揃った食卓に幸福を見出す家庭もあれば、うちの場合はラップがかかって机に置いてある残り物のごはんの横におかえりなさいとメモが置いてある、そのことが日常の幸福だったのかなという気がする。

これから僕が家庭を持った時、どのような食卓になるのか。
そんなことを考えさせられた作品でした。

話がそれましたが評価は★★★☆☆。

ラストシーンの長映しはミスチルのくるみを聞かせるためでしょう。
『僕等がいた』もそうだったけど、ミスチルの歌を聞きたいがために劇場にくる人もいる。

少し強引だったけどあれも手法の一つでしょう。

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