映画『銀色のシーズン』〜映画というよりPV〜

モーグルを描いた映画『銀色のシーズン』。

08年、羽住英一郎監督、瑛太、玉山鉄二らが出演。

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スキーのシーンが出色

フジテレビ制作、羽住監督ということで映画というよりもスペシャルドラマという風情の作品だった。

例によって制作側がかっこいいと思っている設定のお兄さんたちが、観ているこちらが「いい大人なんだからそれは…」と思ってしまいそうなわんぱくぶりを発揮。

ストーリー面では背景の描き方と伏線にかなり蛇足感はあったが、スポーツドラマとしては想定の範囲内。

北海道選抜、隣町のスキー場、色々な意味ありげな伏線が張られていたものの、伏線にすらなっていなかった。

ヒロイン役の田中麗奈がまた面白くなく、(可愛かったけど)瑛太との絡みも大変つまらなかったが、もう羽住監督の作品には体温のあるストーリーは求めていないのでスルー。
國村隼や田中要次の使い方も実にもったいない。

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▲田中麗奈にはあまり感情移入できず。過去のウインターゲレンデブームに製作陣が引きずられた雰囲気。 (C)フジテレビジョン/ROBOT/東宝/電通

じゃあどこが良かったのかというとスキーの滑走シーンと青木崇高のキャラクター。

酷評した『ワイルド7』と比べると単純にスキーのシーンが凄い。
もちろん実演にプロ選手を使っているのだが、さすがの腕前。
大げさな演出、音楽に対して競技性含めて魅せることのできるプロフェッショナルがマッチしていたと思う。

青木崇高はひとりごち気味の軽快な大阪弁が心地よかった。
瑛太と玉鉄のコンビがあまり良くなかった上に、制作側がこれではさすがにセリフの人間味がなくなりそうなところだったが、彼の熱によってなんとかキープされたような印象である。

ストーリーはつまらないというよりも実がない。やっぱり僕は羽住英一郎監督の撮る作品が好きではない。これは映画じゃないから。

ただ、スキーのシーンは一見の価値がある。
MCもそうだし、「かっこいい」の雰囲気作りに関しては評価したい。

★★★☆☆。

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