映画『ちゃんと伝える』〜伝えることは難しい〜

09年公開の映画『ちゃんと伝える』を鑑賞。

園子温監督、主演にEXILEのAKIRA。

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ちゃんと伝えられなかった伊藤歩

癌で入院した父親(奥田瑛二)の残り少ない人生に寄り添う家族の物語としてスタート。

釣竿やセミの抜け殻といったキーを軸に時間設定を時折巻き戻しながら描かれていくのでわかりやすい。

満島ひかり、でんでん、諏訪太朗、吹越満といった園子温作品の定番キャラもしっかり脇を固めていた。テーマ設定も「ちゃんと伝える」の不自然な押し付けがましさに目を瞑ればまあいいのかもしれない。

しかし、とにかく印象が悪かったのが演技面。AKIRAの演技には元々そこまで期待していなかったが、彼女役の伊藤歩が大根すぎた。

AKIRAも彼は彼で借り物感の漂う息子だった。展開を考えればあのくらい真っ白な演技でも良かったのかもしれないけど。

ただ、伊藤歩はこの作品で一番機微を「ちゃんと伝える」必要があったキャラクターだったはず。それが伝わってくるのは何となくシロウ(AKIRA)と一緒にいられて嬉しいという感情だけであった。

シロウのナレーションも多く全体的にドキュメントに近い淡白な作品。設定はわりと良かったと思うけど、前述の振り返りによる場面の重なりもあって退屈な感が拭えなかった。

★★☆☆☆。

 

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