映画『名探偵コナン 異次元の狙撃手』感想〜今後につながる配役〜

異次元の狙撃手 タイトル画像
※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

14年公開の映画『名探偵コナン 異次元の狙撃手』を鑑賞。静野孔文監督。
東京スカイツリーを模した「東都ベルツリータワー」を中心に、浅草近辺でスナイパーによる連続殺人が起こる。

あらすじ紹介

東京の街を一望できる高さ635メートルのベルツリータワーが開業し、そのオープニングセレモニーの最中に、一発の銃弾が男の胸を打ち抜く事件が発生。セレモニーに参加していたコナンは、女子高生探偵の世良真純とともに逃走する犯人を追うが、激しいチェイスの末、スナイパーは海の中へ消えてしまう。コナンと世良、警察とFBIはそれぞれタッグを組んで捜査を進めるが、やがて米海軍特殊部隊ネイビーシールズの存在が浮上。さらに、その裏で謎の大学院生・沖矢昴も静かに動き始めていた。

出典:映画.com

スタッフ、キャスト

スタッフ、キャスト

監督:静野孔文
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:神谷明
灰原哀:林原めぐみ
世良真純:日高のり子
沖矢昴:置鮎龍太郎
ケビン・ヨシノ:福士蒼汰



スカイツ……じゃなくてベルツリー

劇場版のコナンは翌15年の『業火の向日葵』でもそうだったが、鈴木財閥の絡んだ派手な建物が事件の舞台になりやすい。

もちろん鈴木財閥に非はないのだが、そうなってくると絡んでくるのは園子姉ちゃん。
本作もきっかけは園子に誘われた阿笠博士御一行がベルタワーに登るところからだった。あ、おっちゃんも居たか。

隅田川やベルツリーライン(いわゆるスカイツリー線)、また新宿駅の南口とおぼしき場面が登場し、現実の東京に近い設定になっている。

ワイドショーのコメンテーターが連続狙撃事件は「無差別の可能性もある」と煽り、東京中はパニックに陥った。
晴れている日でも傘をさして顔を隠す一般人たち。
煽動された市民を嗤うよりも、これまでたくさんの爆破事件が東京で起きながらも相変わらず公共機関を使ってきた市民の勇敢さを褒めたい。

そりゃ怖いでしょ!いつものようにこんな事件起きてたら!

気を引こうとしても、ムダだぞ!

殺人に使われたモチーフに対しての推理と殺人を計画した動機は面白い。
ただ、コナンと世良に対しての攻撃があまりにも雑。コナンに犯人のサイドストーリーを求めるのはちょっと酷かな。

その一方で終盤に活躍するコナンたちの道具(by阿笠博士)の伏線はしっかり描きこんでいるのでわかりやすい。
線香花火をポトッと落とす哀ちゃん、可愛い……!
本作の哀ちゃんは窮地でもしっかり我を忘れずに光彦たちを誘導している。強くなったね。強いといえば蘭姉ちゃんも。容赦ねーの。ハハ…

本作も今年の『純黒の悪夢』への紹介作品としてCATVで放送されていたわけだが、高校生探偵・世良の登場と沖矢昴、ジョディ先生らFBIの3人を起用したことで今年の作品との繋がりは確かに深い。

『純黒の悪夢』を未見の方は先に本作を観るといいと思う。テレビアニメや漫画である程度把握している人は不要。

今回は元太の一言がきっかけでコナンが重要なことに気づいていく。歩美ちゃんや光彦に比べて捜査の点では冷遇されてた印象が強いので元太、良かったな!

エンディングのコナンくんに対する少年探偵団+哀ちゃんのセリフは最高です。僕は作品内で一番笑った。

ぜひED曲の後も最後まで見てあげてください。
異次元の狙撃手っていい題名だなぁ。としみじみ。

関連記事

映画見るならAmazon Prime Video