映画『名探偵コナン 業火の向日葵』〜キッドを上手に利用〜

2015年公開、コナン映画第19作の『業火の向日葵』。

静野孔文監督。日テレの金曜ロードショーで鑑賞。

ゴッホの名画『向日葵』とそれにまつわるドラマを描いた昨年公開の作品。

▲園子と次郎吉叔父様。キッドからの宣戦布告が。 (C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

いきなりニューヨークのオークション会場で園子姉ちゃんが登場!可愛い!

隣には次郎吉叔父様!鈴木財閥だ!

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あれれー?キッドらしくないぞ…?

先月『銀翼の奇術師』を観たばかりなのでやや食傷気味だったが、またもや止まれない飛行機とそこから超人的に脱出する怪盗キッド様。

コナンくん以上に超人的。飛行機とすれ違いながら吹き飛ばされないって…あのパラグライダーはいつもながらに意味不明だね。

執拗に次郎吉の持つ『向日葵』と損保ジャパン日本興亜の美術館が所蔵する『向日葵』を狙うキッド様。

しかもその襲撃の仕方が少々荒っぽい。

なんか妙だな…
コナンくんだけじゃなくて、キッド大好き中森警部殿もその手法には懐疑的。さすが!キッドキラーとキッドマニア!

▲いつもに比べて少々荒っぽいキッド。そのわけとは… (C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

ちなみに損保ジャパンが名前を出すことによって協賛しているが、コナンのように実際の街レベルにかなり近い世界観においては有効な宣伝方法だと思う。

人間関係の伏線回収は素晴らしい

鈴木財閥がメインで出てくるので、園子は盗まれる側の人間として登場回数は多い。

レイクロック美術館開式の挨拶をする園子姉ちゃん、素敵だぜ!

犯人は比較的早く目星がつくと思う。

一方で謎解きは後付けが多く、ミステリーや不気味さでは弱いけど、人間ドラマとしての描きこみが秀逸。

不可解な映され方をして、不可解な涙を流すあの人はいったい何者なのか。
コナンの洞察力や機動力にいち早く着目したアメリカ人警部は何者なのか。


▲キッドという敵役を上手に使って人間ドラマを描く手法は見事。 (C)2015 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

映画おきまりのコナンくんの生死を争う大冒険の後に、こちらをスッキリさせてくれる。

悪役がいない(といっては語弊があるかもだけど)、キッドという敵役を上手く使って、彼をフィーチャーした良作だと思う。大人が観た方が面白いのでは、と。

哀ちゃんのコナンに対する反応も良かった。コナンを捜すときの「江戸川くーん!」響いてたよ。

哀コナ派の僕はそこも満足。

色々突っ込みどころはあるけども、最後に気持ちよくストンと落としてきたなと思える作品だった。

博士のクイズに光彦と歩美ちゃんが正解したのは少年探偵団にとって大きな進歩だね!

★★★★☆。

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