映画『名探偵コナン 銀翼の奇術師』感想〜少年探偵団vs園子〜

銀翼の奇術師 タイトル画像
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04年のコナン映画『銀翼の奇術師』を鑑賞。山本泰一郎監督。
舞台は機上。

殺人事件よりも航空機内でのエキサイティングなシーンに主眼が置かれている。

あらすじ紹介

舞台女優の樹里のところへ怪盗キッドから彼女の所有するスター・サファイア「運命の宝石」を奪うという犯行予告状が届く。毛利探偵事務所にその解読の依頼があり、キッドの犯行を予感した小五郎はコナンらと樹里の公演の行われる汐留に新設された劇場「宇宙」に出かける。

出典:シネマトゥデイ

スタッフ、キャスト

スタッフ、キャスト

監督:山本泰一郎
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:神谷明
工藤新一:山口勝平
怪盗キッド:山口勝平



ハワイで親父のセスナをな!

舞台女優・樹里の「運命の宝石」を頂きに参上するぜ!とキッドから届いた予告状。
序盤はどこかから現れるキッドとコナンの勝負となっていたが、中盤に起こる殺人事件からそんなものはどうでもよくなってしまう展開になっていく。

多方面で言われているけど、この作品はコナン史上最も被害額が大きい映画だと思う。
コナンたちの乗っている飛行機は、函館空港の滑走路上の作業車を蹴散らし、管制塔に突っ込み(一部損壊)、埠頭でもパトカーを蹴散らしてクレーンに突っ込んだ。

乗客は無事だったのかもしれないが、あれだけ物をたくさん壊して、吹っ飛ばしていたらそれはもう。ね?
航空会社の損害賠償額は計り知れないわけで、空輸に詳しい人からしたら眉をひそめるのは必至。

かくいう僕は羽田でコナンたちが集合してるあたりから完全に内容を思い出したので(観たのは2回目かな)もう後は趣味の領域で突っ込み探し!

パイロットが毒でやられ、キッドとコナンが操縦席へ。

「どこで飛行機の操縦を?」
「ハワイで親父のセスナをな!」

出ました!

『瞳の中の暗殺者』ではボートを、今度は飛行機の操縦を。金持ち息子の本領発揮!飛んでるのを動かすのは初めてだけどな!

ベルカンプが聞いたら何というだろうか……
こんな奴らに命を預けることになるとは乗客はつくづく不運である。

蘭、死ぬときは一緒だよ!?

他の見所。
機内で小五郎への麻酔銃が外れてコナンは別のある人の声色で推理を展開する。
慣れてない変声機のダイヤルにまちがえて最初に出した声は園子姉ちゃん!
園子は「えっ、私?(の声)」

そんな園子はというと、キッドなき後の操縦室に「蘭を守れるのは私しかいないんだから」と持ち前の友情パワーで居座り、蘭と新一の愛の会話もばっちりインプット。
最後の救急車であんまり心配されてないのはさすが園子のキャラクターと言ったところ。

コナンが蘭姉ちゃんに僕も僕もいくぅ!と甘えて裾を引っ張るシーンが序盤にあるが、
それを見た元太たちのツッコミに対してまた突っ込む園子姉ちゃんの図。
精神年齢の低い小学生vs精神年齢の低い女子高生。そんな園子が僕は大好きです!

キッドが出てくる手前、殺人事件はかなりスケールダウン。

一方でキッドのキザっぽさも今ひとつ中途半端だったので、怪盗キッド様大好きクラブの皆さんにとっても物足りないかも。

なお小五郎大好きクラブの皆さまへ。本作のおっちゃんは、結構駄目です。抜け作です。

推理ドラマに非ず、暴走アクションドラマ。

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