映画『ルームメイト』感想〜美しく怖い深田恭子、そして…〜

ルームメイト タイトル画像

2013年の映画『ルームメイト』を鑑賞。
北川景子、深田恭子、高良健吾が出演。

あらすじ紹介

派遣社員として働く23歳の萩尾春海は、交通事故に遭い入院した病院で、看護師の西村麗子と出会う。患者と看護師として知り合った2人だが意気投合し、春海の退院をきっかけに麗子がルームシェアを提案。2人は一緒に暮らしはじめる。順調な共同生活を送っていたある日、春海は麗子の奇妙な言動を目撃し、それ以降、周囲で不可解な事件が続発。ついには殺人事件まで起こってしまう。そして、春海の前に麗子とそっくりなマリという女性が現れ……。

出典:映画.com

スタッフ、キャスト

スタッフ、キャスト

監督・脚本:古澤健
原案:今邑彩
萩尾春海:北川景子
西村麗子:深田恭子
工藤謙介:高良健吾

原案は今邑彩の小説だが、脚本も務めた古澤健監督が抜本的にリライトしている。

工藤謙介(高良)の車にはねられた春海(北川)が病院の看護師・西村麗子(深田)と仲良くなり、心を許し、春海の部屋でルームシェアを始めるが、その麗子とは二面性以上の人格を持った女だった。

そんな麗子に恐れ慄き、一方で大好きな麗子の一面を知っているからこそ救いたいと感じる春海。
しかし、麗子の凶行はエスカレートしていく…というお話。



北川景子と深田恭子を味わおう

今邑の小説は未読なのでオリジナルは知らない。
だが、この映画はホラーであり、またミステリーだった。

正直なところ、鑑賞に至った経緯は北川景子と深田恭子という好きな女優が共演しているからという理由だけ。
あまり笑わない北川景子は彼女の持ち味を生かしていたし、深田恭子はやはり可愛く、時に恐ろしく、また時にグラマラスだった。

古澤監督は『アナザー』などを撮った監督だが、現実味をいささか欠いていた同作に比べて『ルームメイト』は明らかに怖く、リアルだった。

観ている者を驚かせるダイナミックな展開の変化だったが、それも冒頭から春海を丹念に描写して麗子との微笑ましく女子が憧れそうな相互依存を作り上げているからこそ。

春海というキャラクターに対して丁寧なプロットの立て方が印象的だった。

また時間軸においても冒頭の事件をゼロとするとそこから3ヶ月前、2ヶ月前、1ヶ月前…とうまく区切りながら巻き戻しを説明する。

各シーンの冒頭では画面分割を使いながら多重人格性をほのめかす作り。
ゼロに戻ってからのスピード感も爽快だった。

怖い…すぐ後ろにある麗子の目

展開のどんでん返しをする上で画面に映っていることが全てではないという撮り方は少しずるいと思うけれど、登場人物の目に映っている光景が全て正しいわけではない、というのはアリだと思う。

観ている者のミスリードを誘うだけではなく、本作は登場人物自身が現実をミスリードしているかもしれないというのが鍵になる。
なぜ、恐ろしき麗子は春海が看護師のリカと話していたことを知っていたのか、また工藤と話していたことを知っていたのか。
なぜ、麗子は長谷川(尾上寛之)からの電話に出ないのか。

クライマックスで全てが明らかになるが、転がされたという感情よりもやはり怖さが勝る。

最後まで観た上で振り返ると、僕はレストランで春海と麗子が食事をしているシーンが恐ろしくて仕方なかった。
あとは春海の松葉杖に関しても。

ラストシーンの虚構が現実かと目を閉じるシーンは救われる。

誰が目を閉じて、何が現実で何が虚構かは観てのお楽しみ。

北川景子と深田恭子を愛でるには十分だけど、愛でているだけだとグサッとやられます。

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