映画『孤独な惑星』感想〜綾野剛をペットとして飼ってみようか〜

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2011年公開の『孤独な惑星』を鑑賞。
筒井武文監督、竹厚綾、綾野剛。

あらすじ紹介

刻々と変化していく男女の三角関係の模様をコミカルに描いたラブストーリー。東京近郊のマンションで一人暮らしをしている真理は、隣室から時折聞こえてくるカップルの痴話ゲンカを耳にしていた。ある日、その隣室の青年・哲男がケンカの末に真理の部屋に逃げ込み、真理は一晩だけのつもりで哲男を部屋に泊めたことから、奇妙な三角関係が始まる。

出典:映画.com

スタッフ、キャスト

監督 筒井武文
脚本 宮崎大祐
真里 竹厚綾
哲男 綾野剛



衝撃の竹厚綾

隣人のイケメンが恋人との喧嘩から逃れて女の一人暮らしの部屋に一晩泊まった。
そこからの数日間を描いた恋愛作品で、上の画像の通り「わたしのベランダに住みついた恋」というキャッチフレーズは言い得て妙だと思う。

幼児性を垣間見せる綾野剛も素晴らしいが、主演の竹厚綾(役・真里)が出色の出来。
多分初めて見る女優さんだ。

身長176センチの高身長と、スーツ姿にパジャマ姿がたまらない。ベランダで居候する綾野剛に出窓から食事を渡すのだが、その上からマリ感が身長によって引き立つ。
綾野剛演じる哲男はペットのような形で、二人の主従関係が綺麗に表れていると思う。

またどことなく沖縄っぽさを漂わせる大きな目。

はっきりした鼻立ち。
髪型にもすっきりとマッチしていてとても美しく、一方で少し報われないキャラクター・真里を表現できていた。

意味深を散りばめて

伏線に見えそうなものを至る所にポロポロ落としているのが本作である。
だが、それの大体は回収されない。

わかりやすいものとしてはアリサ(哲男の彼女)が履いている白いスニーカーと、シチューの鍋くらいだろうか。

意味深に真里がピンをぶっ刺し続ける白地図のようなものは冒頭とラストでなぜかカラーがついた鮮明なもので映される。
このピンを刺す行為とその刺さっている場所、またピンの色について考えてみたがよくわからなかった。

東京にピンが3つ。ヨーロッパの方にも幾つか。
またアラスカ、カナダに一つずつ刺さり、アメリカ五大湖周辺にも一つ。(違っていたらすみません)

シカゴにわたしも連れて行って、と真里が寝言を言う場面があったので深読みしてみたがよくわからない。

解釈を見つけた人がいたら是非教えて欲しい。

また哲男と真里が抱擁するときのBGMが二人の鼓動のようでとても良かった。
基本的にシンプルな音が多かったが、少し暗めの作品に合っていたと思う。

イケメンが現れ、飼うことになり、少し期待を抱き、という主人公。
綺麗な作品であり、映画の尺としても心地よいものだった。

綾野剛は『渋谷』(未レビュー)に近い、市井の若者の雰囲気。可愛いです。

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