06年の映画『ウォーターズ』を鑑賞した。西村了監督。
小栗旬ら7人の男がホストに挑戦。コメディータッチが光る作品だった。
あらすじ紹介
ストリートパフォーマーのリョウヘイ(小栗旬)ら様々な経歴を持つ7人の若者は、心機一転するために受けたホストクラブの面接に全員合格。初出勤してみると店内はカラっぽで、保証金を預けた店長もいない。騙されたことに気づいた彼らは、同じく詐欺にあったオーナーの提案で、素人ホストクラブ「DOGDAYS」を開店する。
スタッフ、キャスト
監督 | 西村了 |
脚本 | 岡田俊平 |
リョウヘイ | 小栗旬 |
直人 | 松尾敏伸 |
ユウキ | 須賀貴匡 |
正彦 | 桐島優介 |
鉄平 | 平山浩行 |
ケイタ | 森本亮治 |
進太郎 | 葛山信吾 |
チカ | 成海璃子 |
オーナー | 原田芳雄 |
粗い。粗いのだが…しかし
挫折を味わったリョウヘイ(小栗)ら7人の男が選んだ第二の人生・ホスト。
しかし、そのホストクラブは実に前途多難で…という物語。
詐欺を絡めてそれなりに転がしているものの、キザったれたセリフと予定調和の団結パターン。
男たちはバラバラになり、台風からホストクラブを守り、ガッチリと「仲間」として手を取り合う。
どこにでもあるストーリーで、演技面も含めて極めて大雑把な映画である。悪い言い方をしてしまえば粗い。
そう、粗い。
粗いのだが。しかし。
面白かった。
その粗ささえ魅力的なほどに。
愛はどこからやってくるのでしょう♪
まず7人のドアーフ(小人)と称される7人の素人ホストである。
前述の小栗を始め、須賀貴匡、松尾敏伸、平山広行(現・平山浩行)、桐島優介、森本亮治、葛山信吾。須賀貴匡は仮面ライダー龍騎の彼をやっていた彼です。
製作が05年なので満年齢では小栗と森本が23歳、須賀と松尾、桐島、平山が28、葛山が33歳。
このちょっとオジさんが入ってる感がたまらない。
ただの青い若造のイケメンではなく、何かしらの人生の壁にぶち当たった年輪を滲ませる。
純粋なイケメンとして描かれていないところも好感が持てた。
小栗と『きょうのできごと』の松尾以外は初めて見るような人選。平山と須賀は今までのイメージと少し違う雰囲気だったので気づかなかった。
Jリーグ好きからのくだらない感想を言わせて貰えば、須賀貴匡は相馬崇人という選手と凄く似ていた。かっこいい!
ちなみに桐島は途中から錦織くんにしか見えなかった。
小栗に関しては花男の頃だと思うけど若さがほとばしっていて、これもまた魅力的。
『ロボコン』のレビューでも言ったけど小栗旬の在りし日を確認するのは楽しい。
在りし日といえば13歳の成海璃子も。
少女であっても紛れもなく成海璃子。おっさんくさい7人のドアーフホストと対照的にこちらは物分かりの良い娘で、実年齢が純粋無垢に拍車をかけた。
あとは山口紗弥加も若かった。少し棒読みなところが可愛い。
キャラと俳優の人選に心をぐっと掴まれた。
ノスタルジーをさらに刺激したのは作内でフィーチャーされるhitomiの「LOVE2000」。
06年公開当時の懐かしさを狙ったものだとは思うけど、10年経った今でも懐メロ。
avexだなぁ〜いいなぁ〜って思いながら成海璃子とともに僕も口ずさんでしまった。
ちなみに作品内でこの曲をかけたのは須賀演じるユウキ。かっこいいね!(二度目)
ベタベタの展開は駄作かもしれない。
でも、キャスティングと雰囲気で愛すべき世界を作り上げたと思う。
真中瞳に原田芳雄さんも。
あと仮面ライダーを見ていた人はおすすめ。ちょっと違う龍騎が見れますよ。