映画『名探偵コナン 14番目の標的』感想|雑なミステリーと素晴らしきおっちゃん

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こんにちは。織田(@eigakatsudou)です。

今回ご紹介するのは、98年の劇場版コナン第2作、『14番目の標的』です。

『14番目の標的』のスタッフ、キャスト

監督:こだま兼嗣
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
江戸川コナン:高山みなみ
毛利蘭:山崎和佳奈
毛利小五郎:神谷明
工藤新一:山口勝平
目暮警部:茶風林
白鳥刑事:塩沢兼人
妃英理:高島雅羅

あらすじ紹介

 『週刊少年サンデー』で人気の推理マンガの劇場版第2作。小学生の体となったコナンが次々と起こる難事件に立ち向かっていく。探偵、毛利小五郎の周りで殺人未遂事件が連続発生。いずれの現場にもトランプに関連のあるものが残されていた。犯人が狙う人物は小五郎に関係があり、しかも名前に数字が入っている。その数字をトランプに当てつけ、順番に殺していこうとしているようだ。そして最後のスペードのエース、すなわち1を意味する人物は工藤新一だった。

出典:allcinema

以下、感想部分で作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。



身勝手な殺害計画

初期の作品ということで絵のタッチが今とかなり違う。
背景描写や携帯電話なども90年代っぽさが全開。コナンのようなシリーズでは当然だが、異なる時代を背景に学校や警察という同じ環境で過ごすキャラクターたちを見るとやはり感慨深い。

現代と違いまだコナンのアクションに人間らしさがだいぶ残されている一方で、謎解きの要素は結構薄い。
襲撃現場に落ちていたトランプの形を模した作り物にコナンが気づかなければと考えると、あの人に疑いが向くこともなかったんじゃないのかな…?

トランプの見立て殺人計画もなんか無理矢理で、容疑者ともども美しくないんだよなぁ……。

男は黙って眠って、毛利小五郎

本作品のベースの一つが小五郎のおっちゃんと英理さんの夫婦物語。
どんな奴にも取り柄ってあるんだなとコナンくんがこぼした通り、射撃の腕が抜群だというエピソードの初出となっている。
ちなみに目暮警部白鳥刑事の下の名前も初出。

過去の人質銃撃に対して言い訳をしないおっちゃんがかっこいい。良い時の小五郎はなかなかアニメの30分だと描けないので、やっぱり劇場版は好き。

蘭の誤解とそれを解く伏線、回収の仕方も良かった。なお、ハワイ万能構文もきっちりと出しつつ、新一幼少時のヘリ運転経験則も利用。

スキル高すぎコナンくんは健在でした。

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