映画『まほろ駅前狂想曲』〜瑛太の多田の安定感〜

13年公開の『まほろ駅前狂想曲』を鑑賞。大森立嗣監督、瑛太、松田龍平。『まほろ駅前多田便利軒』の続編。『多田便利軒』、TXで放送していた『番外地』に続く形となっている。

便利屋を営む多田を瑛太が、そこに居候として転がり込む行天春彦を松田龍平が演じる。

▲星さん(高良健吾)も引き続き登場。 (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

弁当屋の大森南朋、吉村刑事を演じる三浦誠己、薬の売人・シンちゃんの松尾スズキ、ヤクザの星さんは高良健吾と、第1作から基本的なキャストを踏襲している。

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一つの暴走で全てが瓦解

僕は、瑛太の演じる多田が好きである。
頭が固く真面目で、奔放な行天を叱りつつもどこかで羨ましく思っている多田が好きだ。

行天が嫌いな子供がメインのストーリーなので行天は少しささくれ立って見える。幼児性や多田への精神的、金銭的依存は前作、ドラマと比べると弱い。でもそれを補って余りある変わらない、多田の安心感。

やっぱり僕は瑛太の多田が大好きである。

▲相変わらずこの作品は美味しそうに煙草を吸う。行天(松田龍平)は少しトゲのある描かれ方だ。 (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

▲行天と多田。あんちゃん風の格好は靴下まで抜かりない。そして僕はやはり瑛太の多田が好きである。 (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

子役も可愛いし、星さんもしっかり出てくるしで順調に進んでいたストーリー。なのに。である。

小林(永瀬正敏)の描き方は本当にもったいないと思ったし、バスのシーンはなぜああなったのかわからない。

まほろに生活感とかけ離れたそういう要素は求めてないのだが。

あんなことが起きたら、由良公はこの後どうするんだ?
というか何故警官は撃つんだ?
何故血だらけの人間を病院に運ばないんだ?

▲バスジャックのシーン1つで全てが壊された気分。まほろの世界観にこういうものを求めていなかっただけに残念。 (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

疑問符だらけのバス包囲。ちょっとやんちゃな市井がとんでもない大事件を起こしてしまう悲しさ。ふざけるな。

正直それ以外は全てが楽しかったし完璧だった。

ライター着火ぼわっ、
モーニングセット、
町田ゼルビアのシャツを着た少年たち、
相変わらずの横浜中央バス、
多田のパンツイン。

全てがまほろの世界観。
がゆえにドタバタのバスシーンがあまりにも目立ってしまった。

ちなみに、大森監督の『ぼっちゃん』に出演していた水澤紳吾、宇野祥平、田村愛が出ていてびっくり。
水澤紳吾はやはり不気味な顔をしていて、行天とのにらみ合いが楽しかった。

▲小林(永瀬正敏)の描き方ももったいなかった。印象操作がひどい。 (C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

本当に9割は良かった。良かっただけに、悪いところが余計に目立った。

★★★☆☆。

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