映画『まほろ駅前狂想曲』感想〜瑛太の多田の安定感〜

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13年公開の『まほろ駅前狂想曲』を鑑賞。大森立嗣監督、瑛太、松田龍平。『まほろ駅前多田便利軒』の続編。『多田便利軒』、TXで放送していた『番外地』に続く形となっている。

便利屋を営む多田を瑛太が、そこに居候として転がり込む行天春彦を松田龍平が演じる。

弁当屋の大森南朋、吉村刑事を演じる三浦誠己、薬の売人・シンちゃんの松尾スズキ、ヤクザの星さんは高良健吾と、第1作から基本的なキャストを踏襲している。

あらすじ紹介

まほろ市で小さな便利屋を営む多田啓介のもとに、変わり者の同級生・行天春彦が転がり込んできてから3年目。多田は行天の元妻から、行天さえも会ったことがない彼の実娘はるの子守りを依頼されてしまう。一方、まほろ市の裏番長・星からは、新興宗教団体を前身とする謎の野菜販売集団の極秘調査を押しつけられる。かつてない厄介な依頼に悪戦苦闘するなか、バスジャック事件にまで巻きこまれてしまい……。

出典:映画.com

スタッフ、キャスト

監督 大森立嗣
原作 三浦しをん
脚本 大森立嗣、黒住光
多田啓介 瑛太
行天春彦 松田龍平
星さん 高良健吾
柏木亜沙子 真木よう子
三峯凪子 本上まなみ
吉村刑事 三浦誠己
由良公 横山幸汰
小林 永瀬正敏



そういうの求めてないんだよなぁ

僕は、瑛太の演じる多田が好きだ。
頭が固く真面目で、奔放な行天を叱りつつもどこかで羨ましく思っている多田が好きだ。

行天が嫌いな子供がメインのストーリーなので行天は少しささくれ立って見える。幼児性や多田への精神的、金銭的依存は前作、ドラマと比べると弱い。でもそれを補って余りある変わらない、多田の安心感。

やっぱり瑛太の多田が大好きだ。

子役も可愛いし、星さんもしっかり出てくるしで順調に進んでいたストーリー。なのに。である。

小林(永瀬正敏)の描き方は本当にもったいないと思ったし、バスのシーンはなぜああなったのかわからない。

まほろに生活感とかけ離れたそういう要素は求めてないのだが。

あんなことが起きたら、由良公はこの後どうするんだ?
というか何故警官は撃つんだ?
何故血だらけの人間を病院に運ばないんだ?

疑問符だらけのバス包囲。ちょっとやんちゃな市井がとんでもない大事件を起こしてしまう悲しさ。ふざけるな。

正直それ以外は全てが楽しかったし完璧だった。

ライター着火ぼわっ、
モーニングセット、
町田ゼルビアのシャツを着た少年たち、
相変わらずの横浜中央バス、
多田のパンツイン。

全てがまほろの世界観。
がゆえにドタバタのバスシーンがあまりにも目立ってしまった。

ちなみに、大森監督の『ぼっちゃん』に出演していた水澤紳吾、宇野祥平、田村愛が出ていてびっくり。
水澤紳吾はやはり不気味な顔をしていて、行天とのにらみ合いが楽しかった。

本当に9割は良かった。良かっただけに、悪いところが余計に目立った。

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