2015鑑賞記録から選ぶ映画10選

2015年はのべ57本の映画の感想文を書きました。

前年と同じく、2015年に鑑賞した映画でベスト10をつけていきたいと思います。

バクマン。のエンドロールは必見

10位

2008、小中和哉監督、夏帆

携帯電話を介して現在と過去をつなぐ。過不足なく、とはよくいったものだが、本当に「過」が全くなくてストンと気持ちよく観られる作品。夏帆と佐野和真の関係がとても美しい。

9位
1982、大林宣彦監督、尾美としのり

いわゆるあべこべ手法のパイオニア的な作品。ウジウジしている尾美としのりと強気な小林聡美のギャップがものすごい。現代に通じる手法を生んだ傑作にあっぱれとしか言いようがない。
8位
2007、若松孝二監督、ARATA

衝撃のあまり二度見返した。僕は当時の闘争を知らなかったし、革命左派とか連合赤軍とかそういったものをよく知らなかった。この上ない恐怖と史実と悲しい洗脳と。あさま山荘への「道程」に込められたメッセージはとても強い。
7位
2015、大根仁監督、佐藤健

原作が好きな層は支持しないかもしれないというのはわかる。しかし、それ以上にスクリーンというキャンバスで壮大なコミックを描き切った作り手に感動した。エンドロールは物凄いぞ。

号泣の方程式

6位
2008、サタケミキオ監督、宅間孝行

伏線を張っては回収し、張っては回収し…と丁寧な作り。ミスリードの誘発もわざとらしくなく心地良かった。映画に対する宅間孝行の情熱がひしひしと伝わってくる一方で厚かましくない、洗練された一本。
5位
2013、西谷弘監督、福山雅治

被疑者に感情移入させる巧みさと綺麗なストーリー。殺人事件にあって本質的な悪役が出てこない稀有な例である。途中からずっと胸が苦しくて終盤はぼたぼたと涙をこぼした。湯川先生の思いやりもよかった。
4位
2006、堤幸彦監督、渡辺謙

泣いた、という点では2015年で一番。僕の身内にアルツハイマーを患った人がいたので、のっけから他人事じゃなかった。病気の描き方も、ふざけるわけでも大げさにするわけでもなく良かったと思う。本当に涙が止まらなかった。

ふがいない僕が選ぶ佳作

ベスト3の前に、圏外の良作に一言。

2012、山下敦弘監督、森山未來

卑屈で臆病で行き当たりばったりな主人公、それもまた森山未來。

2012、タナダユキ監督、永山絢斗

不倫からの吊るし上げ。多角的な切り取り方は時に残酷かもしれない。

ぼくたちの家族
2014、石井裕也監督、妻夫木聡

母親の入院を機に男たちが変わっていく。長塚京三の演技で現実味。

2008、是枝裕和監督、阿部寛
緑の映像美に加えて義母と夏川結衣の関係性がリアル。

2010、李闘士男監督、市原隼人

市原隼人と高良健吾のダブル主人公の描き分けが絶妙。目からウロコ!
心が叫びたがってるんだ。

2015、長井龍雪監督、水瀬いのり(声の出演)

レビューを書くタイミングを逸してしまったのだが、秋に観てボロ泣きした。アニメでこれほどまで泣くとは思わなかった。「あの花」よりも泣かせてやろう感が少なくて好き。また観る機会があれば感想を書きたい。
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では、トップ3の発表に移ります。

最強の生活感

3位

2014、武正晴監督、安藤サクラ

安藤サクラは天才であり化け物である。なんじゃこりゃ。非の付け所がなく、2015年に公開された映画では僕の中で断トツの1位。ボテボテした穀潰しのニートがあの大変身とは…人間わからないものですね。
2位

2011、石井裕也監督、仲里依紗

仲里依紗演じる主人公がとにかく気持ち良い。粋か粋でないかで全てを判断する気風の良さ。その一方でしっかりとバランスを取ってくれる人たちが周りにいるから滑稽じゃないし、彼女の愛されぶりが伝わってくる。オーケー。風向きが変わったら、その時どーん!と行けばいい。
1位

2013、山下敦弘監督、前田敦子

ここまで挙げた映画、特に6位以上は本当に素晴らしい作品ばかりである。
しかし、1位は選ぶまでもなく決まっていた。全ての前田敦子が坂井タマ子としてそこにいる。色とりどりの坂井タマ子という女性が前田敦子の顔をしてそこにいる。
記事内でも述べたが、僕はこの作品に満点以外をつけることはできない。

そして、それは多分100点とかじゃなくてもっと大きな分母だと思う。

ある意味予想を裏切るほど良かった映画、期待通りの映画、期待以上の映画。

自分が良かったと思う作品には幾つかのパターンがあると思います。

もらとりあむタマ子なんかは期待して見たらそれ以上のものだった一本。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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