映画『ワンダフルライフ』〜設定に耐えられるかが鍵〜

99年の是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』を鑑賞。

実は観た前の日に95年の是枝監督長編デビュー作品『幻の光』も再生したんだけど、こちらは1時間ほどで我慢できずに消した。ストーリーがわかりにくい上に映像の暗さが拍車をかけていて、もう理解しようとすることを脳が諦めた感じでした。

ワンダフルライフ
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撮影シーンは面白い

『ワンダフルライフ』の舞台は死亡直後に「あちらの世界(天国)」へ行くまでに何か一つ人生の思い出を思い出し、それを胸に行ってくださいな。その手助けをこちらがします、というような天国への案内人たちの機関。
実はこの案内人たちも既に死んでいる人間なのだけど、これがはっきり明示されるのは始まってから少し経ってからなので、最初は何かの学校とか役所かな?と思うはずである。

死んだ人の対応をして、思い出を選ぶ手助けをするのがARATA、内藤剛志、寺島進の3人。
とはいえ、描かれる仕事内容は主に彼らとの面接の中で話を聞くというマンツーマンの面談である。
それぞれの人がそれぞれの思い出やキャラクターを持ってはいるのだけれど、退屈といえば退屈。

最終的に彼らから思い出を聞き、それを映像化してみてもらい、鮮明に思い出したところで彼らを天国に送り出す。
その映像化に伴う準備やセット作りが凄くて、映画を実際に撮っているクルーの中に自らがいるかのような感覚だった。

これは前に見た『輪廻』に似ている。

撮影スタッフたちはこれもまた既に息を引き取った人間なのか、それとも下界から腕ききを連れてくるのかファンタジーを考え出すとキリがないが、こだわったわりには上映会の映像は省略。
潔いとするべきか、物足りないと叫ぶべきか。個人的には後者。

言いたいことは何となくARATAの演技から伝わってきたけど、少しドキュメンタリーが過ぎたかな。
小田エリカのARATAに対する恋慕も少し唐突だった。

★★★☆☆。

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