こんにちは。織田です。
今回は2021年1月から関西テレビで放送されるドラマ『僕だけがいない街』についてご紹介します。
『僕だけがいない街』は三部けいさんによるコミックスが全9巻で既に完結。
アニメ、実写版映画、そして実写ドラマにもなっています。
この冬に関テレで放送されるドラマは、Netflixで2017年に配信開始しているんですけど、地上波では初放送ですね。
これ、声を大にして言いたいんですけど、
/
ドラマ版『僕だけがいない街』は漫画実写化の史上最高級傑作です!!!!!
\
今回は、原作コミック、アニメ、映画、ドラマを鑑賞してきた立場から、ドラマ版『僕だけがいない街』の魅力をお伝えしていきます。
初めて『僕だけがいない街』に触れることになる皆さんが、羨ましくて仕方ないです!
本当に良い作品なのでぜひ観てください!
Netflixでドラマ版、映画版、アニメ版を観ることができます。ドラマにハマった方は是非アニメもどうぞ!
あらすじ紹介
母を殺された悟に降りかかる、時間が巻き戻る不思議な現象”リバイバル”。悟は18年前へ戻り、同級生が犠牲となった連続誘拐殺人事件を阻止すべく奔走する。
売れない漫画家の藤沼悟(サトル)は、ある日、上京してきたお母さんを何者かに殺されてしまいます。
歴史を塗り替えるために小学生時代にタイムリープした悟の前に立ちはだかるのは、
当時周りで起こった連続誘拐殺人事件。
その当時殺されてしまった子供たちを守って歴史を塗り替え、先の未来でお母さんも救いたい、という話です。
歴史を塗り替えるためのこのサトルのタイムリープ能力が、「リバイバル」として表現されています。
当初の目的はお母さんがなぜ殺されなければならなかったのかを探ることでしたが、当時地元で起きていた幼女殺害事件が大きく関わっていたことを知り、殺された子たち、また犯人に仕立て上げられた知人を救うためにサトルはヒーローになることを決意しました。
なお小学生時代に戻った際のサトルは身体は当時の子供に、頭脳や記憶は30手前の大人のままという設定です。
未来を知っているからこそ、過去を変えようとするんですね。
原作を忠実に再現
アニメと実写映画は2016年に公開。
実は、この段階ではまだ原作が終わってなかったんですよね。
というわけで、アニメは原作と少し終盤の展開が違っています。
映画版は大幅な改変がされており、『僕だけがいない街』の意味がそもそも違うものになっています。
ドラマ版は原作コミックスが完結してから製作され、オリジナルを正しく継承したバージョンです。
細かいところで少しオリジナルと違う部分や、省かれたエピソードもありますが、それでも一番忠実に再現していると思います。
実際に俳優さんたちが演じて、命を吹き込んだ登場人物のリアルさはお見事!
それではドラマ版のキャストの皆さんを見ていきましょう。
キャスト
左側がドラマ、右側が映画版です。
ドラマ版 | 映画版 | |
監督 | 下山天 | 平川雄一朗 |
脚本 | 大久保ともみ | 後藤法子 |
藤沼悟(成人期) | 古川雄輝 | 藤原竜也 |
藤沼悟(小学生時代) | 内川蓮生 | 中川翼 |
雛月加代(小学生時代) | 柿原りんか | 鈴木梨央 |
雛月加代(成人期) | 吉谷彩子 | 森カンナ |
ケンヤ(小学生時代) | 小田陽翔 | 木村聖哉 |
ケンヤ(成人期) | 白洲迅 | 福士誠治 |
ヒロミ(小学生時代) | 城桧吏 | – |
ヒロミ(成人期) | 溝口琢矢 | – |
藤沼佐知子(悟のお母さん) | 黒谷友香 | 石田ゆり子 |
雛月の母 | 江口のりこ | 安藤玉恵 |
白鳥潤(ユウキさん) | 矢野聖人 | 林遣都 |
八代先生 | 戸次重幸 | 及川光博 |
澤田真 | 眞島秀和 | 杉本哲太 |
片桐愛梨 | 優希美青 | 有村架純 |
出典:ヤングエース公式サイト(タップorクリックで拡大)
圧倒的再現度!黒谷友香のお母さん
個人的にドラマ版で一番印象に残ってるのは、悟のお母さんを演じた黒谷友香さんです。
映画版の石田ゆり子さんも良かったんですけど、ストーリーの展開も関係して、原作の「お母さん」の再現度としては物足りませんでした。
一方で黒谷さんの藤沼佐知子は、原作で抱いた通りの「お母さん」を再現し、むしろ原作以上だったかもしれません。
「冗談に決まってるべさ」
お母さんが口にするこのセリフ。サトルを包み込む大きな母の愛。
第9話はガチで泣きます。お願いだから観てください。
子役も凄くいいぞ!
再現度という点では、雛月のお母さんを演じた江口のりこさん、澤田を演じた眞島秀和さんも、オリジナルからキャラクターがそのまま飛び出てきたようなリアルさです。
そして『僕だけがいない街』の魅力は何と言ってもサトルをはじめとした小学生役の熱演ぶりです。
第八話「螺旋」は本日24:55から放送開始です。お楽しみに!【予告映像:https://t.co/ZEB1yxcDFc】https://t.co/OCl4XtMaVB #僕街 pic.twitter.com/suLNWe5rw7
— TVアニメ「僕だけがいない街」 (@bokumachi_anime) February 25, 2016
いつもライトベージュのダウンジャケットを着ている主人公のサトルは、内川蓮生さん。
5年生とは思えない冷静な視点が光るケンヤ役には小田陽翔さん。
可愛らしい見た目のヒロミ役には城桧吏さん。
そして、作品のキーを握る女子児童・雛月加代の役を、柿原りんかさんが演じています。
この雛月という女の子は、時間が進んでいくにつれて心の壁がだんだん雪溶けていくようなキャラクターなんですけども、いや実に凄かったです。他人事だと思えないほどに引き込まれます。
映画版でも子役の皆さんの演技は素晴らしかったんですけど、ドラマ版はそれ以上。
サトルの隣の席に座っている美里というちょっと意地悪な女子や、大人になったサトルが関わることになる久美ちゃんという女子まで、圧巻の再現度です。
原作やアニメを観たことがある方もぜひ!楽しんでみてください!
見どころ①苫小牧の冬
『僕だけがいない街』は、幼少期が北海道の苫小牧の冬、成人期は東京近郊の千葉(船橋)を舞台にした作品です。
特に5年生のサトルたちが生きる世界として登場する苫小牧の風景は印象的。
雪、曇り空、サトルや雛月たちの家、製紙工場の煙突から吹き出る煙。
ひっそりと戦うサトルたちが過ごす、寒い寒い冬の空気がダイレクトに伝わってきます。
ドラマ版では幼少時シーンのロケが全て苫小牧で行われたそうで、作品を彩る北海道が感じられる作りになっています。
見どころ②癖になるセリフ
『僕だけがいない街』では、北海道の方言など、印象に残る言葉がよく出てきます。
ここでは作品内でなんども出てくるセリフの一部を紹介します。
「冗談に決まってるべさ」(藤沼佐知子)
サトルのお母さん(黒谷友香)が口にするセリフ。
深刻さを笑い飛ばすように使われるこの言葉には、実はある意味が含まれています。
第1話から見逃さないようにしましょう!
「したっけ!」(子供たち)
小学校に通う子供たちの別れの挨拶が「したっけ!」です。
「じゃあね」「バイバイ」を意味する北海道の方言なんですが、サトルは雛月に対して「また明日ね」という意味を強く込めて「したっけ」を使っています。
「また明日」がサトルと雛月にとってどういう意味を持つのか、物語が進んでいくにつれて明らかになっていきます!
「…声に出てた」(藤沼悟)
小学校5年生にタイムリープしたサトルですが、思考・記憶は大人の頃のままです。
とにかく考えながら行動するサトルは、自分の頭の中で思考を言語化したり、独り言を呟いたりするわけですが、時々それが声に出てしまう時があるんですね。
ちなみに頭の中で呟くのは古川雄輝さんの声です。
この演出は映画版ではバッサリとカットされていました。
「バカなの?」(雛月加代)
『僕だけがいない街』を代表するセリフです。
物語が進んでいくにつれて、雛月の「バカなの?」を期待しているあなたがいるはずです。きっと!
見どころ③お母さん
『僕だけがいない街』の見どころは人によって違うと思うんですけど、僕はサトルのお母さんこそが、作品の感動値を左右するキャラクターだと思うんです。
キャスト紹介のところでも書きましたが、第9話はマジで何回観ても涙が止まりませんでした。涙腺のダムが決壊しました。
ストーリーを知っているのにも関わらずこんなに泣いたのは、やっぱりお母さん(黒谷友香)の描写が丁寧で、なおかつお母さんが今どんな気持ちなのか、サトルがお母さんに今どんな思いを抱いているのか、を丹念に映していたからだと思うんですよね。
実写(ドラマ)版の藤沼佐知子は本当に強い。圧倒的です。
今回はドラマ版『僕だけがいない街』の見どころを簡単にご紹介してみました。
原作のコミックスも、アニメ版もとっても素晴らしい作品なので、ドラマから入った方は是非こちらも楽しんでいただけると嬉しいです。
最後まで観終わった方には、あのキャラクターを深掘りしているこちらの本もおすすめ!
映画については評判が良くないですが、個人的には良いところもあったと思います。
感想記事を以前書きました。興味のある方はご覧ください。
僕だけがいない街 スタンダードエディション/DVD/DABA-5000
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このドラマ版を通じて『僕街』を好きになってくれる人が増えたら何よりも嬉しいです!!