映画『感染列島』ネタバレ感想〜パンデミックのスケールは素直に評価したい〜

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録画しておいた映画『感染列島』を鑑賞しました。
09年に上映された作品で、その後実際に新型インフルエンザが蔓延したことから、題材は刺激的。瀬々敬久監督。主演は妻夫木聡。

『感染列島』のスタッフ、キャスト

監督・脚本:瀬々敬久
松岡剛:妻夫木聡
小林栄子:檀れい
三田多佳子:国仲涼子
三田英輔:田中裕二
真鍋麻美:池脇千鶴
神倉章介:光石研
立花修治:嶋田久作
安藤一馬:佐藤浩市

あらすじ紹介

市立病院で働く救命救急医の松岡のもとに、新型インフルエンザに感染したと思われる急患が運び込まれてくる。しかしあらゆるワクチンや治療が効果を持たず、患者は死亡。やがて医療スタッフや入院患者にも感染が発覚し、病院はパニックに陥る……。

出典:映画.com

新型インフルエンザをテーマに、病院、市民、メディアの報じ方などの視点から描かれた映画です。

いかにも邦画っぽいところも見受けられますが、ウイルスが広まっていくパンデミックの恐ろしさ、また病床数の少なさに起因する病院側の苦難や、荒廃していく街の様子などは一見の価値があります。

主演は妻夫木聡
何でもハイレベルで演じることができる俳優の代表格と言っていいでしょう。

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※本ページの情報は2020年3月現在のものです。
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映画のネタバレ感想

以下、作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。

人はパニックになるとどうなるのか?

とりあえずよく人が死にます。結構な桁で死にます。むごい。

病院ものに慣れていないこともあって、途中観るに堪えないシーンがいくつかありました。

現実に起きることかどうかは別として、スケールの大きさは間違いないです。市民がスーパーマーケットに大挙する様子などは、昨年の震災直後を考えるとあながち外れてないんではと思ったり。
ひたすら苦しみが胸の奥からせりあがってくるような印象を受けました。

特効薬のない新型の感染病に対して過度に怯える人々の恐怖。
その恐怖の最前線で働く医療従事者のリスクと使命。

感染源を疑われた人間、家族が社会的に消されてしまい、自ら命を絶ってしまう非情なシーンもありました。

あらゆる人が自分と自分に近い周りのことしか考えられなくなってしまう点も、震災後を思い出すと確かになぁと考えされられます。

正義感と暴走は紙一重

医療の現場に身を置く人々が大きなリスクを背負う中、松岡(妻夫木聡)に関しては自分を過信していたようにも映りました。

誰よりも患者の近くで病気と闘っている彼が、ウイルスに感染する可能性の高い彼が、病源の正体を知るためとは言え外国まで飛ぶのは常軌を逸しています。

その一方で国仲涼子が演じる看護士・多佳子たちは病院に閉じ込められて闘っているわけです。
正義感に突き動かされているとは言え、リスク管理の点では松岡はあまりできていなかったのではないでしょうか。

登場人物の描写で言えば、檀れいの演じた栄子も残念でした。混乱と悲しみに喘ぐキャラクターが多い中で、主演二人が一番浮いていました。

ただ、その他の配役は良かったと思います。
特に病院で働く国仲涼子、また彼女の夫を演じた田中裕二の演技は必見。

先日まで放送していたドラマ『ランナウェイ』に出演していた嶋田久作さんも味のある表情を見せてくれました。

ストーリーがどうというよりも、スケールが大きく、なおかつ救いようのないシーンが多いのでそちらで涙してしまいました。
酷評される方も多いですが、つらさが身に染みますね。

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