映画『ガチ☆ボーイ』

昨日、うちに泊まりにきた弟とともに、映画『ガチ☆ボーイ』を鑑賞。主演は佐藤隆太。小泉徳弘監督。



■序盤で舐めてると痛い目に

佐藤隆太、そして題名からして『ROOKIES』並みのスポ根作品かなぁと軽い気持ちで見始めた。

冒頭で大学のプロレス同好会(サークルかな?)に入部してきた五十嵐(佐藤隆太)の奇異な行動にも、何だ変な奴、気持ち悪い奴、としか思わなかった。

でも、物語の中盤で五十嵐の背景が明かされるにつれ、笑い事ではなくなってくる。
明るく快活な作品名とは裏腹にすごく重いものを描いた物語。ここでの『ガチ』は普段僕たちが気軽に口にするものとは重みが違う。

マネージャーのアサコ(サエコ)とのエピソード、また仲里依沙演じる妹とのシーンは本気で胸が詰まる。そして、父親役の泉谷しげるがとどめを刺す。

プロレスという題材を扱ったのも良かった。僕はプロレスを全く知らないドシロウトだけれども、競技の持つロマンや、また競技として守らなければいけない一線などがわかりやすく紡がれている。

人を傷つけないための嘘がある。人を守るためのルールがある。人と繋がりあうために負う傷がある。人が成長するために壊さなきゃいけないものがある。勝者を超える、ボロボロになった敗者がある。

プロレス部の役者陣は良い意味でキャラクターが強すぎず、ストーリーを際立たせている。
この作品には、主人公とコントラストになるいわゆる悪役が存在しない。そんなものを置く必要がないくらいにストーリー、バックグラウンドが鮮やかだから。

正直、単なる青春作品かと思って酒を入れながら観ていたのでところどころで集中力を欠いてしまった。

もう一度、じっくり鑑賞したい。『ガチ☆ボーイ』五十嵐の生き様をもう一度。

Amazonの高評価も頷ける。
評価は★★★★☆。
最後のマイナス1は適当に観た自分への戒め。


スポンサーリンク