映画『ガチ☆ボーイ』感想〜油断してたらマジで泣く〜

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映画『ガチ☆ボーイ』を鑑賞。主演は佐藤隆太。小泉徳宏監督。

『ガチ☆ボーイ』のスタッフ、キャスト

監督:小泉徳宏
原作:蓬莱竜太
脚本:西田征史
五十嵐良一:佐藤隆太
朝岡麻子:サエコ
五十嵐茜:仲里依紗
君島良伸:宮川大輔
五十嵐恒雄:泉谷しげる

あらすじ紹介

眠るとその日の出来事を全て忘れてしまう障害を負い、生きる実感を失いつつあった大学生の五十嵐。コント的要素の強い学生プロレスに興味を持った彼は、熱い想いを胸にプロレス研究会に入部する。いくら練習しても試合の段取りを覚えられない五十嵐は、デビュー戦でいきなりガチンコ勝負をしてしまい……。

出典:映画.com



映画のネタバレ感想

以下、作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。

佐藤隆太、そして題名からして『ROOKIES』並みのスポ根作品かなぁと軽い気持ちで見始めた。

冒頭で大学のプロレス同好会(サークルかな?)に入部してきた五十嵐(佐藤隆太)の奇異な行動にも、何だ変な奴、気持ち悪い奴、としか思わなかった。

でも、物語の中盤で五十嵐の背景が明かされるにつれ、笑い事ではなくなってくる。
明るく快活な作品名とは裏腹にすごく重いものを描いた物語。ここでの『ガチ』は普段僕たちが気軽に口にするものとは重みが違う。

マネージャーのアサコ(サエコ)とのエピソード、また仲里依沙演じる妹とのシーンは本気で胸が詰まる。そして、父親役の泉谷しげるがとどめを刺す。

プロレスという題材を扱ったのも良かった。僕はプロレスを全く知らないドシロウトだけれども、競技の持つロマンや、また競技として守らなければいけない一線などがわかりやすく紡がれている。

人を傷つけないための嘘がある。人を守るためのルールがある。人と繋がりあうために負う傷がある。人が成長するために壊さなきゃいけないものがある。勝者を超える、ボロボロになった敗者がある。

プロレス部の役者陣は良い意味でキャラクターが強すぎず、ストーリーを際立たせている。
この作品には、主人公とコントラストになるいわゆる悪役が存在しない。そんなものを置く必要がないくらいにストーリー、バックグラウンドが鮮やかだから。

正直、単なる青春作品かと思って酒を入れながら観ていたのでところどころで集中力を欠いてしまった。

もう一度、じっくり鑑賞したい。『ガチ☆ボーイ』五十嵐の生き様をもう一度。

Amazonの高評価も頷ける。

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