映画『パートナーズ』

帰宅後に映画『パートナーズ』を鑑賞。主演は浅利陽介。井上真央出演の『キッズ・ウォー3』での印象が強い。雰囲気としては濱田岳に近いものがある。
監督は下村優。

■盲導犬が盲導犬になるまでに
さて、盲導犬をフィーチャーした本作品。結論から言えば非常に良かった。陳腐な表現だけど、感動した。

この作品では、盲導犬が目の見えない人の道先案内となるまでを逆算して、また、それからを描いている。

盲導犬が盲導犬となるにはまず訓練が必要で、その訓練士にも当然訓練が必要になってくる。

さらに、犬は生後間もないうちからパピィという育て親に10ヶ月預けられる。つまり、パピィ→訓練士→目の不自由な人、と段階を追ってパートナーが変化していく。この過程を、それぞれのパートナーの目線を通して、この映画は綿密に描いている。

訓練における障壁よりも、パートナーと犬がわかりあうにはどうすればいいのか、訓練士の浅利陽介を中心に3世代のパートナーが関わって考えていく。

■生きる希望を

視力を事故で失った大塚ちひろの演技も迫真だった。作品の中でどんどんと成長していく彼女は眩しい。
成長という点では、作品の中の時間の進め方も効果的だったと思う。当初、訓練学校に通う段階でゴウ(浅利)は親に2年間という期間を提示している。その2年間を潔いほどに削り取ることで、ゴウは著しい成長を遂げた。むやみやたらと訓練のシーンに時間を割いて映画全体がぼやけたり、無理な急展開をしたりすることがない。

1匹の犬が、生きる希望をもたらし、崩壊寸前の家族に光を与えた。かといって決して大袈裟に作られた作品でもない。このバランス感覚が素晴らしい。

犬の表情の切り取り方も良く、本当に丁寧に作られた作品。警察犬をテーマにした『DOG×POLICE』も昨年鑑賞したが、歴然たる差を感じる。

犬が繋ぐ希望と心。評価は★★★★★。泣けます。

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