映画『人のセックスを笑うな』〜タイトルの鮮烈さと、もったり感〜

07年の映画『人のセックスを笑うな』を鑑賞。井口奈己監督、永作博美、松山ケンイチ。

原作は山崎ナオコーラの小説。

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スケルトンピンクのLOVE

原作しかり、タイトルの鮮烈さと内容のもったり感のギャップが凄い。
ただしこれは本を読んだときに知っていたので、冒頭の長回しでああ、この作品はこうやって撮るんだなという予測はついた。

レビューを見てみればわかるけれど、撮り方に対しては好き嫌い以上に、見る人を選ぶ映画。
ほぼ固定カメラの長回しオンリーなのでそれに耐えられたり、冗長な雰囲気を楽しめる人はいいはず。

僕はといえば、本を先に読んで世界観をわかっていたから苦に感じなかったし、なんて事のない日常を描いた一つの答えだと思う。

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▲作品全体に流れるもったり感を許容できるかが肝です。 (C)2008「人のセックスを笑うな」製作委員会

役者で言えば永作博美や蒼井優ももちろんのこと、特に松山ケンイチが良かった。
ナチュラルに訛りが出たり、声を大きくあげたり。

淡い恋という言葉ではあまりにも陳腐に聞こえるほど甘酸っぱくてこちらが気恥ずかしくはにかんでしまうような永作博美とのラブ。
恋でも愛でもなくてラブ。
別にエロくないんだけどラブ。
そのラブを包むハートは半透明のピンクが相応しい。風船みたいに透き通ったピンクが。

基本的にセリフの音量は小さいのでそのあたりも家で見るにはやや難しい作品かも。

これだから自己満の邦画はつまらん!って人もいると思うし、その気持ちもよくわかる。

僕はこの作品がだらっとしてて好きだったけど。
休日に寝そべりながら缶ビールとタバコを側に置き、窓を開けてゆるりと見たい。

おすすめはしない。
原作を読んで世界観に共感できたら見てみるといいかもしれない。

★★★★☆。

とことん日常を切り取った一本。
時間と役者の無駄遣いと思うかどうかは本当に観た人次第です。

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