映画『インストール』ネタバレ感想〜可愛すぎる上戸彩と神木隆之介〜

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こんにちは。織田です。

2004年の映画『インストール』を鑑賞しました。監督は片岡K、脚本に大森美香を迎え、主演は当時19歳の上戸彩。当時11歳の神木隆之介とコンビを組んで熱演しています。

原作は2001年に17歳で文芸賞を受賞した綿矢りさのデビュー作。その後芥川賞を受賞した『蹴りたい背中』と合わせてベストセラーとなりましたね。

綿矢りささん原作の映画だと最近では『勝手にふるえてろ』が印象的です。



『インストール』のスタッフ、キャスト

監督:片岡K
野沢朝子:上戸彩
青木かずよし:神木隆之介
野沢毬恵:田中好子
青木かより:小島聖
コウイチ:中村七之助
モモコ先生:菊川怜
正装の紳士:宇梶剛士
チャット相手の老人:神戸浩
チャット相手のトラック運転手:田中要次

あらすじ紹介

高校生の朝子(上戸彩)は、毎日学校へ行くふりをしては、母親が出勤すると家に戻る毎日を送っていた。そんなある日、自分が捨てたパソコンを拾った小学生のかずよし(神木隆之介)に風俗系のチャットをするバイトを紹介され……。

出典:シネマトゥデイ

展開としては登校拒否になった女子高生・野沢朝子(上戸彩)が同じマンションに住む小学生のかずよし(神木隆之介)にパソコンを譲ったことでエロチャットの管理人を務めるアルバイトに挑戦するという話。

顔の見えない相手との仕事的なやりとりを通じて色々な経験をした朝子は、実体を持つリアルの世界に最終的には復帰していきます。

以下、感想部分で作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。

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映画のネタバレ感想

以下、作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。

時代背景

原作が描かれた当時はインターネット回線もADSLが導入されて間もない頃だったと思います。
インターネットは一般の人にとっては検索エンジンでしかなく、インストールという言葉もそんなに浸透していなかったのではないでしょうか。パソコン用語、みたいな。

当時は今と性教育も少し違って、性に奔放なのはワルだったりオンライン上のアダルトサービスや顔の見えない相手との交流がかなりイロモノとして見られていた時代でした。
文章の上手さはもちろん、綿矢りさがテーマ設定の部分で高評価を受けていたのも、当時としては先鋭的なものだったからでしょう。

現代の視点で考えてみると、英字と日本語入力の切り替えやインストールの作業、またスパムのアドレスなどに朝子がてんやわんやしているのは滑稽に映りますが、確かにそういう時代だったんですよね。

チャットのやり取りも現代のLINEやマッチングアプリのメッセージと同じ感覚かと。違うのは一対一ではなく、部屋(サイト)の管理人対客の関係でしょうか。携帯サイトなども含めて色々な部屋がありました。魔法のiランドとかも然り。僕は作中の朝子と歳が近かったのでノスタルジーを感じました。

ティーンの上戸彩に悶えましょう

19歳の上戸彩はレイヤー軽めの前髪アシンメトリーカット。あれは非常に流行りました。11歳の神木隆之介と合わせて幼さが懐かしいです。

そんな少女の上戸が登校拒否になり引きこもり、やたらとませた小学生の神木に助言を聞きながら顔の見えない男どもにエッチな言葉で頑張って答えていく様はとっても見応えがありました。

女子高生が小学生の可愛い男子と押し入れで二人きりになり画面を覗き込む様は、ある方面において強烈なメッセージがありそうですね……

引きこもりになる人間と聞くと暗いイメージがありますが、朝子はハキハキと喋り、元気にかずよしと絡みます。うざいくらいに明るいです。登校拒否の女子高生の印象を覆す描写でした。ませ気味のかずよしの斜に構えた感じも良かったです。天使の神木くん可愛いぃぃぃぃい!

在りし日の上戸彩と神木隆之介が恥ずかしがりながらエッチなワードを口にしているというだけで見る価値があると思います。性的な問題ではなく微笑ましいという意味で。

マンションのロケ地は?

この作品の特徴として、色彩に富み映像が綺麗なことが挙げられます。BGMもポップで、かずよし家の閉鎖された空間も相まって現実と非現実の狭間の世界を上手に演出していました。その意味では蛇足に見える中村七之助演じる同級生との会話や、朝子の妄想も生きていたと思います。

作品の舞台となっているのは横浜市瀬谷区にあるニュータウン。色あざやかなマンションは中世のような趣で青空がとてもよく似合います。わりと地元が近く、友人に聞いたところ地域の中でも少し特別なエリアのようですね。住民の所得や生活圏もちょっと違うみたいです。

製作側がどこまでこの環境を知っていて選んだのかはわかりませんが、このマンションも作品のおとぎ話感に一役買っていたと思いました。

映像面ではあまり古臭さを感じない映画です。ストーリーやテーマ設定は今となっては特筆すべきものではないですが、幼き日の上戸彩と神木隆之介をのんびり愛でるのにはちょうど良いかと。朝子のお母さん役で田中好子が出演しているのもノスタルジーを誘います。

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