小出恵介の出演映画5選|いつか言いたい、おかえりって。

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小出恵介の出演作を紹介します

未成年の少女との飲酒、淫行報道により無期限謹慎処分になった小出恵介。

ニュースを見たときはとてもショックだった。キッパリとした喋り方や顔のパーツの動かし方は彼にしかできないものだったし、森山未來がどこまでいっても森山未來であるように小出恵介が演じる役は良くも悪くも小出恵介という俳優の色が滲み出ている。

あのまっすぐな演技が、僕は好きだ。

これからどれだけ表舞台から消えるのかも、また帰ってこられるのかもわからないけど、小出恵介が出ていた作品をいくつか紹介したい。
どれも好きな、あるいは印象深い作品だ。



『ROOKIES 卒業』

09年、平川雄一朗監督、佐藤隆太

漫画、ドラマから観ていてとても思い入れのある作品。
公開時に映画館で観た。
小出恵介は御子柴というキャプテンを演じているが、この愚直なキャラクターがまた合っていた。

ドラマから観ていると良くわかるけれど、市原隼人演じる安仁屋を始めとしたならず者を粘り強く野球の道へ引き込んだのは御子柴だからこそできたこと。
また、それを嫌味なく演じられたのは小出恵介だからこそ、だと思う。

『キサラギ』

07年、佐藤祐市監督、小栗旬

邦画史に残る傑作。
限定された空間で繰り広げられるミステリー調の掛け合いは、脚本と同じくらい、役者に求められる割合が大きい。

その中で小栗旬、ユースケサンタマリア、塚地武雅、香川照之とともに観るものの心を掴んで離さなかったスネークこと小出恵介。

ちょっとバカで一本調子なところが可愛い。そして、声がでかくて可愛い。
10年前の映画ということもあるけど、幼さを一層感じられる作品だ。観たことがない人は、ぜひ。

『初恋』

06年、塙幸成監督、宮崎あおい

レビューでも述べた通り、この映画は妙にリアリティーを感じて気持ちが悪かった。
小出恵介は宮崎あおいの彼氏役として登場。鬱屈とか不安とか使命感が絡まり合った恋愛模様は時代を感じるもので、感情移入はしづらいかなと。

しかしやはり声がでかい。
結構インテリなおぼっちゃんの役なんだけど、まあよく声が通ること。
タバコの吸いっぷりと「おう、どうしたァ」が印象に残る。

『シュアリー・サムデイ』

10年、小栗旬監督、小出恵介

小出恵介の代表作といっても過言ではないのでは。
少しクサいほどの鶴の一声、リーダー的存在。僕のイメージする、「きっぷが良くて胸を張って、でも弱さも見せて可愛くて」という彼のイメージが存分に発揮されている作品。

周りのキャラクターの個性が強く、小出恵介が色々と忙しく動いていく役柄だったので実はそんなに個人的には高評価していないんだけど、最高に爽やかでバカな映画だと思う。

『僕の彼女はサイボーグ』

08年、クァクジェヨン監督、綾瀬はるか

賛否両論あるけど、この小出恵介が一番良かった。
ヘタレなキャラクターは彼のいつもの芯の強い演技から少し外れていながらも、口角の上げ方、目線の動かし方、唇を柔らかく噛みしめる仕草など細かい感情の機微を表現していた。

個人的にこの作品は綾瀬はるかが素晴らしすぎるので小出がちょっと霞んでしまうけれど、綾瀬はるかが好きな人はぜひ観て欲しい。
そして、やはり少しヘタレなジローに小出恵介はよくハマると思う。

他にも『パレード』『風が強く吹いている』。など。これは両方とも林遣都と共演している。

今回の件は小出側ももちろん悪いけど、何か嵌められた感が強い。そしてそれ以上に勿体無い。
道のりは厳しいけど、何とかまた小出恵介の小出恵介らしい演技が見たい。

いつの日かおかえりって言えるように。信じております。

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