『僕の彼女はサイボーグ』を観ました。主演・綾瀬はるか、助演・小出恵介。クァク・ジェヨン監督。
2008年に公開された映画ですが、実に衝撃的な作品でした。
『僕の彼女はサイボーグ』のスタッフ、キャスト
監督・脚本:クァク・ジェヨン
彼女:綾瀬はるか
北村ジロー:小出恵介
サトーケンタ:桐谷健太
22世紀の学生:吉高由里子
女友達:阿井莉沙
嵐山女子高教師:佐藤めぐみ
あらすじ紹介
ひとり寂しい誕生日を送る大学生ジロー(小出恵介)の前に不思議な魅力の女の子(綾瀬はるか)が現れ、一緒に楽しい1日を過ごすが、彼女はすぐに姿を消してしまう。1年後、再びジローの前に姿を現した彼女はは、どこか以前と様子が異なっていたが、なんと彼女は、未来の自分が送り込んだサイボーグだった。「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン監督が、サイボーグの“彼女”と頼りないジローの時空を超えた恋模様を描くラブストーリー。
映画のネタバレ感想
以下、作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。
確かに粗は目立つ。が…
タイムトラベルは先日の『サマータイムマシン・ブルース』である程度免疫ができていたので、重層的な本作品の時間軸についても割り切って観られました。
amazonのレビューでもよく書かれていましたが、監督の中の文化のイメージに日韓の相違があって、腑に落ちないシーンが乱発されたのでは、というのは認めます。
小出くんの故郷にタイムスリップするシーンが象徴で、おそらく80年代中盤生まれの設定の小出くんの少年時代は60年代のように描かれていました。あれは有り得ない。
そのほかにも、あまりに悲劇的な大災害。こないだの大地震で学びましたが、町が地震によって完全に崩壊するにはかなりのパワーが必要です。こんだけ地震が起きても何だかんだ持っているのだから。
無機質な綾瀬はるかが最高
ただし、そんな至らない部分を吹き飛ばすほど、綾瀬はるかが素晴らしかった。
サイボーグを徹底的に無機質に演じていた。姿勢や動き方もカクカクッとしていて、感情を伝えるときは少しだけ口の角度を変える。わずかな、ホントにわずかな変化だけで幾通りもの表現をこなせる人は見たことがない。
プロポーションももちろん素晴らしく、本作品における綾瀬はるかには500点くらいつけてもいい。綾瀬はるかを別段好きでもない僕がこう思うのだから、ファンの人にはたまらないでしょう。
小出恵介はヘタレな大学生役で、彼の良さを出すにはちょっともったいなかったかな。ただ、顔をアップにして感情の機微を表現するシーンはさすが。
だからきっと、僕は小出恵介が好きなんだ。
ストーリーや作り方にやや疑問点はあるものの、終盤の綾瀬はるかの奮闘ぶりには感動もしました。何よりも綾瀬はるかにお腹いっぱい。