映画『69 sixty nine』〜進め。青く、真っ直ぐに〜

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04年の映画『69 sixty nine』を観ました。

学生運動に刺激されて「フェスティバル」を企画する主人公の青さと真っ直ぐさ。

原作は村上龍、李相日監督、宮藤官九郎脚本。

出演に妻夫木聡、安藤政信ら。



若かりし妻夫木、安藤、加瀬

同じく学園闘争を描いた『シュアリー・サムデイ』とトーンは似ている。
でも原作があるからか、高校生の青臭さと

葛藤と、それを表現する日常の描写が弱かった。

シーンで見ればとても面白い所は何カ所もある。おまけに加瀬亮、安藤政信、星野源、金井勇太、柄本佑、桐谷健太、新井浩文、嶋田久作…あらゆる役者が若くて幼くてそれはそれは見所満載だった。

男子高校生の抱える煩悩の描き方としては教科書通り。

よく笑い、無鉄砲で、エッチのエッの字あたりまでのムフフがあり、社会の趨勢に刺激されて。

ただ、自分の撮りたいもので突き抜けた感のある小栗旬の『シュアリー・サムデイ』と比べると小ぢんまりと収まりすぎたかな。

原作を読んだのは10年以上前だと思うけど、どうしても村上龍の自伝的な所があるから、小さな断片が抜け落ちた綺麗な記憶になりがちなんだよね。

あとは序盤の展開の繋がりがわかりにくかったのが減点材料。

上記の俳優に比べると時代のギャップを感じさせない妻夫木は好演していたと思う。

名門校に入るくらいだから賢いのだろうけども、いかんせん単細胞。

今の時代ではなかなか見なくなったこれぞ主人公!っていうキャラクターをきびきびと演じていた。

演技の一つ一つにキレがあったというかね。方言もなかなか良かった。

僕は高校時代に学園祭や体育祭を学校規模でバーンとやるグループには属していなかったので、自分が通ってきた環境の違いによって評価は変わってくると思う。

若かりし頃の役者を見ることができて良かった。

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