映画『アフタースクール』〜伏線、伏線、また伏線〜

映画『アフタースクール』を鑑賞。木曜日に一回観て、完全に掌の上で転がされた感満載だったので、先ほどもう一度さらっと復習。
監督、脚本は『鍵泥棒のメソッド』の内田けんじ。

さらっと導入部分を言うと、
木村(堺雅人)は妊娠している妻の美紀(常盤貴子)と彼女の父親(山本圭)とアパートで暮らしているが、とある日、仕事に行くといって出かけた後、謎の女性と密会しているところを撮られ、姿をくらます。

木村の同級生で、中学校に勤務している神野(大泉洋)のところに、島崎という同級生の名前を名乗った探偵(佐々木蔵之介)が現れ、木村の行方を問いただす。神野は彼とともに木村を追うことに。

スポンサーリンク



疑って、疑って、その末は?

これが物語序盤の”僕が観た”ストーリー。しかし、この導入部だけでも決定的なミスリードが含まれています。

『鍵泥棒~』でもそうだったが、内田けんじ監督はとても緻密な伏線を張り巡らせて、観る者をコロっと騙してしまう。
今回も後半部で一気に一つ展開し、終盤にまた大きなミスリードが解き明かされたので、二回目の鑑賞は前半部分の丹念な復習に当てたというわけです。

『鍵泥棒~』に比べると少し伏線の運び方に強引なところがあったりとか、(個人的には)あまり笑うところもなかったので多少見劣りしますが、
それでも伏線の回収のためにわざわざ時間軸を戻したりしないし、映像と状況だけで視聴者をミスリードに追い込む技法(つまり、嘘の台詞などを言って、後で実はこうでした、ではない)には正々堂々とした印象を受けました。

佐々木蔵之介演じる探偵が、周りを信用せずに、すべてを疑ってかかるタイプの人間なのですが、もしも全てを疑いながら鑑賞したらどうなるのか、少し興味があります。

でも、もしそうやって観た場合、終盤の大泉洋のセリフは痛烈に響くと思います。
単細胞のひねくれ者である僕でさえ、だいぶ響きましたから。

凄く断片的なエピソードなのでネタバレにはならないかと思いますが、僕が一番好きな伏線は指輪のシーンです。
見終わればわかるかと思います。

『鍵泥棒~』には及ばないものの、再び観るほどの好奇心を与えてくれた作品。
評価は★★★★★。

スポンサーリンク