映画『ほしのふるまち』感想|中村蒼と山下リオの二人に拍手を!

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『ほしのふるまち』。2011年、川野浩司監督、主演に中村蒼、山下リオ。

氷見市を中心に富山で全ロケされた模様。

東京の高校で留年危機になった恒太郎(中村)が富山に住む遠縁の親戚の家に居候して成績回復を図るというもの。
都会から余所者が田舎の閉まった関係の中に入っていく苦悩が序盤は描かれ、このあたりは新潟を舞台にした『おにいちゃんのハナビ』に似ている感覚だった。

富山出身の柴田理恵が居候先のお母さんの役で出演している。

『ほしのふるまち』のスタッフ、キャスト

監督:川野浩司
原作:原秀則
脚本:金杉弘子、川野浩司
堤恒太郎:中村蒼
一ノ瀬渚:山下リオ
栗田美奈子:児玉絹世
宮本正樹:KG
宮本千春:柴田理恵
堤聡子:手塚理美

あらすじ紹介

東京の進学校で進級できず、遠縁の親類を頼って富山の高校に転校してきた堤恒太郎が、地元の少女・渚との出会いを通して自らと向き合い、苦悩しながらも成長していく姿を描く。

出典:映画.com



ど直球!富山が生んだ胸キュン映画

先に感想から言っておくと、僕はこういうわかりやすい青春作品が好きなので、かなり楽しめた。

環境面(登場人物の境遇)の強引さや主人公の独善的なシーンなどもあり、展開としては綻びはあったのかもしれないが、何より主役の二人が良かった。
他のキャスティングだったらここまで感情移入できなかったはず。
別にこれといって青春を謳歌するデートシーンもないのだけど、2人のドギマギした視線の交わし合いが素晴らしかった。

つまり、僕にとっては中村蒼と山下リオのキュンキュンラブストーリーだった、ということ。

中村蒼は『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』でレビューしたけど、いかにもな厨二病の序盤を青臭い物憂げな表情で演じ、氷見に馴染んでからははにかんだニヤニヤを多用して演じ分けていた。

このニヤニヤがまた曲者で、顔に張り付いたような自然なもの。カメラがフォーカスしていないところでもやってたので、もし意識的にやってるのならば大したものである。イメージ的には堺雅人のニヤニヤに近い。

祝福したくなる青春作品

一方の山下リオは『RISE UP』『魔法遣いに大切なこと』『書道ガールズ』などで目にしているので、安心感抜群の役者さん。

今回も第一印象は最悪、お互いの弱いところを目にして気にするようになる、というベタベタな展開だったけども、可愛くて気持ち良い女子高生を演じていました。

あんな子がいたらそりゃ惚れるわっていう理想像。

2014年もいろいろリオちゃんの活躍する作品を観たいものです。
担任の小沢先生を演じた藤本涼さんという役者さんもビジュアルが魅力的でした。エンディングでアップの静止画があったけど格好良かった。

あとは、氷見という地名と柴田理恵の富山弁が港町らしさを出していたけども、田舎の描き方としては少し偏見が強いのかな、とも思ったり。
このへんは僕がそういう町に住んだことがないのでわかりませんが。

単純に、観て気持ちの良くなる、「良かったね」って祝福したくなる種類の感動作品。挿入歌も場面にあった一生懸命な歌をいくつかセレクトしていて、音楽からも表情を出していこうって姿勢が見えた。

中村蒼くんは僕の中の推し俳優リストに入ってきそうです。

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