12年の映画『闇金ウシジマくん』を鑑賞。真鍋昌平の原作コミックは未読。ドラマは単発で幾つか観ていたので山田孝之が演じるウシジマには免疫がある状態だった。山口雅俊監督。
大島優子の生き様が身にしみる
イベントサークルのオーガナイザー・純(林遣都)とギャンブル依存症で売春をする自堕落な母親を持つミコ(大島優子)という二人の視点から物語は進み、ウシジマはあくまでも彼らに金貸しをする存在である。
映画だけにいえたことではないがウシジマくんシリーズの良いところは、返済能力なき者を容赦なく切り捨てていくところである。
僕もドラマを見たのが結構前だったので忘れていたが、虚をつかれた終わり方に驚き、そして思い出した。
純もミコも常にお金に困っている姿が描かれており、その困る要因というのは少し浅い。
でも学歴も金もない若者がどのようにして金を稼ぎ、また彼らの近くにはどういうタイプの人間がいて、集まってくるのか。
カネの匂いを嗅ぎつけて寄ってくる獣たち。怖いね。
ワーキングプアというのは不適切かもしれないが、持たざる者たちの群像劇と考えるとなかなか考えさせられる。
底辺層から抜け出すための努力、それは働くことで成し遂げられるものが多いと思うし、その働き方について一石を投じた作品だと思う。
自分がいま仕事に就けててよかった。
結構シビアに響く。