2010年の映画『シュアリー・サムデイ』の感想です。
主演は小出恵介。僕がいまとてもいいなと思う俳優。演技、表情、そして何より声質が素晴らしい。
前から観たかった作品で、今月CATVで放送されていたので満を持して鑑賞しました。
『シュアリー・サムデイ』のスタッフ、キャスト
監督:小栗旬
脚本:武藤将吾
喜志巧:小出恵介
真鍋京平:勝地涼
後藤和生:鈴木亮平
北村雄喜:ムロツヨシ
岩崎秀人:綾野剛
葉月美沙:小西真奈美
飯島:遠藤憲一
宮城:横田栄司
巧の父:竹中直人
雄喜の父:モト冬樹
雄喜の母:原日出子
亀頭:吉田鋼太郎
あらすじ紹介
高校でバンドを組む5人組が文化祭中止に抗議するため、爆破予告をして高校を占拠するが、仲間の1人が本物の爆薬を仕掛けたことで大爆発を起こしてしまう。事件から3年後、責任を取って学校を中退した5人は、行き詰った人生をやり直すためにある作戦を思いつく。
映画のネタバレ感想
以下、作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。
豪華な豪華な出演陣
良かったのは相棒役の勝地涼。今まではちょい役でしか見なかったけど、この作品では勝地くんが堂々たる中心にいる。最初は少し大袈裟かなと感じたけど、時間が経つにつれて僕も馴染んできた。
友達を思う男くささが素晴らしかった。動きのキレもあった。
その他の俳優陣は、小西真奈美と綾野剛、鈴木亮平。鈴木亮平はドラマ・全開ガールにも出てたので懐かしかった。
竹中直人は真面目な役をやればやっぱりビシッと引き締まる。
そしてそれ以上にちょい役のそれはそれは豪華なこと。
笹野高史、阿部力、井上真央、妻夫木聡、そして上戸彩。
本当に誰でも良いような役に豪勢なメンバーがずらり。
もうひとり、圧倒的な印象を残す役者がいましたが、ここでは伏せておきます。
軽妙に心地よいテンポ
映画そのものの流れに関してはテンポが絶妙。ストーリーとしては及第点だけど2時間という時間を感じさせないほど歯切れが良い。
回想への入り方や勝地くんの小ネタなどはもちろん、シーンに無駄がなくて台詞がなくとも必ず表情や目線によってストーリーを進めようとしていた。
爆発や拳銃のシーンもためらいがなくて、またありがちな、音がでかすぎるとかいうのもない。感じるとすれば恐怖だけど、これは状況を考えれば正しいこと。
映画全体に広がる音楽というテーマも押し付けがましくなく、爽やかな印象だった。
そこまでネタが表面化しすぎることもないけど、常に遊び心を忘れない作品とでも言えばいいのかな。
監督は小栗旬。エンドロールで見た後にあぁそうだった、と思い出した。
解説で軽部さんも触れていたけど映画への愛が感じられた。
すごく良かったと思います。
あの豪華なちょい役も小栗旬監督なら納得。
「♪ランランランラン ララッララッラ ラッラッランララッラランラン♪」