映画『僕は友達が少ない』〜放課後の秘密の隠れ家〜

14年の映画『僕は友達が少ない』を鑑賞しました。

及川拓郎監督、出演は瀬戸康史と北乃きいら。原作は平坂読のライトノベル。

(C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

 

ともだち募集を見つけて

主人公の小鷹(瀬戸)は高校二年生のハーフの金髪(地毛)少年。その風貌と目つきがゆえにこれまで友達ができたことがなかった。

クラスメイトの三日月夜空(北乃)もまた、教室では孤独を極めていた。

ある日放課後の教室でお互いの現況を告白し、夜空の強引な提案で「隣人部」という部活をつくることになった。
目的は、
 も
  だ
   ち
    募
     
である。

▲放課後の教室でエア友達と話す夜空を見てしまった小鷹。お互い友達がいないことをカミングアウトする。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

隣人部に最初にやってきた加入部員は市会議員の娘・星奈(大谷澪)。

成績優秀、スポーツ万能、顔つきも身体つきも良しとありながら、同性の怒りを買い、友達がいないと主張する。

夜空はそんな星奈をリア充と軽蔑し、また彼女のグラマラスな部分も相まってか入部を拒否するが、根負けして星奈は部員となる。

▲夜空に「乳牛」と罵られ胸を揉まれる星奈。作品全体として彼女のバストに着眼したお色気が見られた。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

その後には(強そうな)小鷹を慕ってきた幸村(高月彩良)と小鷹に理科室で助けられた理科(神定まお)の一年生が相次ぎ入部。
談話室を部室として利用し、5人は放課後に「行く場所」を獲得した。

▲左奥から小鷹の「舎弟」希望の幸村(男子生徒だ)、小鷹、夜空、星奈、理科。手前は左から小鷹の妹・小鳩、顧問のマリア。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

 

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必死で演じる役者が良い

ストーリーは時間軸が微妙にごちゃついたものだったが、俳優陣の働きが素晴らしい。
瀬戸康史は目つきの悪さで誤解されがちな小鷹を上手く演じており、所々で口元を緩めてヘタレ感も醸し出していた。

▲白いシャツと腕まくりもよく似合っていたと思う。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

夜空の北乃きいは男言葉と、言葉の節々にドヤドヤ感がにじみ出るのが良い。

(えっへん)という文字が彼女のセリフにはふさわしい。

そんな中で隣人部のみんなをカラオケに誘うさまはこの作品随一の萌えポイントだ。

▲腕を組み、胸を張る夜空(右端)。この作品はスカートの短さもけしからんくて良いですね。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

星奈の大谷澪は胸を始めとして肉感的なお色気キャラクターとして身体を張り、幸村の高月彩良はメイド服を着る男子生徒役という色々とジェンダーのねじれた役を頑張っていた。

理科を演じた神定まおに至っては、セックスと口走るやら柱を股間に擦り付けるやらで特別ぶっ飛んでいる。

天才は才能と狂気の産物とは言うが、恥ずかしげもなく下ネタと喘ぎ声を連発する理科には特別賞を贈呈したいくらい。

▲理科の開発した、バーチャル世界に繋がる機械を体験する小鷹たち。 (C)2014 映画「僕は友達が少ない」製作委員会

そもそもキャラクターの前提として「友達が欲しい!」という学校生活における必死さみたいなものがあるわけで、そのキャラクターの熱量に負けじと役者も必死で役にぶつかっていたと思う。

こういう作品は好きだ。

居場所を求めて

孤独な生徒たちが、放課後の時間に足を運べる場を作る。

もちろん夜空は他人を救うための活動として隣人部を作ったわけではなかったが、結果的に部室は彼女たちのシェルターとなった。

ソファーやテレビを持参して秘密基地のようにカスタマイズした星奈はその筆頭だと思う。
また彼女のプレイするゲームやブランケット、理科の執着するBLなど細かいところまでオタク心をくすぐる描写があったのも見逃せない。

わかる人にはわかる。たぶん。

場所という観点ではパラレルワールドで小鷹や幸村、夜空の家がなくなっていたり、星奈の豪邸が見るも無残なものになっている形をとったのも必見。

最終的には部室も失う隣人部。
それでもなお彼らが繋がったのは絆なんて大層なものではなく、いつもの居場所の空気とちょっぴり不思議なバーチャル世界の共有体験。
それだけ。

恋愛も勧善懲悪も青春も介在しない不思議な映画だったけど、僕はこの作品が好きだ!

★★★★☆

「僕は友達がいない」
ではなく
「少ない」と表現したところに原作者と映画製作陣の優しさを感じました。

ちなみに生徒会長(栗原類)の隣にいた胸の大きなメガネちゃんは一双麻希さん。グラビアもやっていたようですね。

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