映画『川の底からこんにちは』

昨晩、満島ひかりの主演映画『川の底からこんにちは』を鑑賞。

10年、ぴあフイルムフェスティバルスカラシップ作品、監督は後に満島の旦那となる石井裕也監督。
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しょうがない

上京して5年目、5つ目の仕事、5人目の恋人、とテロップが出される。満島ひかり演じる佐和子は「しょうがない」を口癖にした妥協だらけのOL。

自分が階層的に中の下であることを自覚した上で、人生を淡々と過ごしている。

自分が中の下ということを理解している佐和子(C)PFFパートナーズ=ぴあ、TBS、TOKYO FM、IMAGICA、エイベックス・エンタテインメント、USEN

佐和子がストーリーによってどう変わっていったか、というのは実はわかりづらかったが、その変化よりも満島ひかりの表現する感情の機微に注目していただきたい。

『Woman』とか『それでも、生きていく』とかでもそうだったんだけど、本作でも満島ひかりは言葉を詰まらせたり、激昂したり、堰をきったように喋ったり、とらしさが全開。

というより、本作の方が時系列は前なので、今の演技の礎になっているものなのかな?
何度もいうように、流暢ではないので満島のオドオドした演技が嫌いな人もいるのかもしれない。でも、僕はやっぱりこれぞ満島ひかりなんだよなあって思う。

満島の右後ろが稲川実代子(C)PFFパートナーズ=ぴあ、TBS、TOKYO FM、IMAGICA、エイベックス・エンタテインメント、USEN

佐和子が田舎に帰ってシジミ工場で働いて。
シジミ工場で働くおばさんたちのリーダー格に稲川実代子。

去年の今頃やっていた『なくな、はらちゃん』ではかまぼこ工場で働くパートおばさんの中心だった。

同じような設定にこれまたニタリ顔。

そんなにストーリーの起伏やリアリティを追うべき作品でもないし、とりあえず満島ひかりに注目して、また彼女の関わる周辺に目を向けていただきたい。

石井監督の商業デビュー作と考えれば上出来でしょう。
田舎の閉じた人間関係と、閉じた性交渉関係もなかなか面白い。

評価は★★★★☆

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