映画『婚前特急』〜恋するすべての人に捧ぐ〜

2011年の映画、『婚前特急』を鑑賞。主演は吉高由里子、監督は前田弘二。

最強のラブコメ

5人の彼氏をキープするチエ(吉高)の、高慢で利己的で、それでいて哀れなほどの男への依存性を描いた作品。
吉高はかつての月9の『私が恋愛できない理由』に似ている印象。

自分に自信があって、プライドが少しでも削られると傷つきやすい女性を演じるのが吉高は上手い。

「はぁ?」ってセリフも板についていて、このへんはおなじく月9の『ガリレオ』を思い出させた。

ダーリン候補の一人、加瀬亮(C)2011「婚前特急」フィルム・パートナーズ

男好きを演じる導入部分ですでにのめり込んだのだけど、作品を通して会話部分のテンポが非常に良い。

吉高演じるチエと浜野謙太演じる田無、あるいは杏演じるトシコとのセリフの応酬はまさにラブコメディという感じで何度も笑わされた。

頭に血を上らせてまくしたてる吉高の良さと、全て見透かしたような態度で彼女の聞いてあげる杏。

浜野謙太演じる田無に至っては、
「例えば、例えばだよ?千歩、いや!千歩じゃ足りない億歩譲ったとして…」と吉高のマシンガントークに対抗する。

これって凄く現実的じゃない?台詞として。

リズムの良い台詞の掛け合いによってキャラクターの存在感が身近に感じられ、彼女たちの恋物語にものめり込む。

凄く良い連鎖反応ができていた。

シチュエーションだけではなく、むしろ会話部分によって視聴者の共鳴を引き出す良質なラブコメディでした。前田監督素晴らしい。

これは面白い‼満点‼

★★★★★。

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