映画『セトウツミ』ネタバレ感想|フシがある選手権

映画『セトウツミ』を観てきました。

大森立嗣監督、池松壮亮と菅田将暉のダブル主演。

原作は此元和津也のコミックスです。後年にドラマ化もされましたね。

『セトウツミ』のスタッフ、キャスト

スタッフ、キャスト

監督:大森立嗣
原作:此元和津也
脚色:宮崎大、大森立嗣
構成:宮崎大
瀬戸:菅田将暉
内海:池松壮亮
樫村:中条あやみ
おじさん:鈴木卓爾
バルーンさん:宇野祥平

あらすじ紹介

性格は正反対だがどこかウマの合う高校2年生の内海想(池松壮亮)と瀬戸小吉(菅田将暉)は、放課後にいつも河原で話をしながら暇つぶしをしている。くだらない言葉遊びや、思いを寄せる女子へのメールの内容、時にはシリアスなことも語り合う。そんな二人を見守る同級生の樫村一期(中条あやみ)に瀬戸は憧れているが、樫村は内海に好意を抱いており……。

出典:シネマトゥデイ



映画のネタバレ感想

以下、感想部分で作品のネタバレや展開に触れていきます。未見の方はご注意ください。

セトウツミって何やねん

瀬戸内海。セトナイカイ。

なお、舞台は大阪の川辺の公園です。
菅田が瀬戸で池松が内海。

この映画は某所のユナイテッドシネマで観ました。観客は15人程度。

ミニシアターとはやはり少し客層が違って、声を出して笑いづらいのがシネコンという環境です。

しかし、冒頭の立ち尽くすおっさん(鈴木卓爾)から既に面白い。なんだあの顔。なんだあの首の角度。

第1部の開始10秒で導火線に火がついてしまい、必死で笑いをこらえます。

脳内をwwwwwwwが支配する

上に載せたポスターの通り、2人の高校生が放課後に関西弁で無駄話をしているだけの映画です。

本当にそれしかない。マジで。

誇張を一切せずに、ここまで映画の内容に則った番宣ポスターも珍しい。

「神妙な表情とは」に始まり、「飴と鞭」「フシがある選手権」と極めてくだらない掛け合いが最高に面白い。

「神妙な表情」の内海(池松壮亮)の顔に危うく吹き出しそうになったので、飲み物を飲むタイミングが難しかった事この上なかったです。

Sサイズのメロンソーダが上映後も結構残ってしまったことは強調しておきます。

俺の良いところ10個言ってや

瀬戸(菅田将暉)はアホで純粋で、彼も彼でもちろん面白いのだけど、内海の返しが秀逸すぎて瀬戸のアホさに拍車がかかる相乗効果。いや、シナジー効果でしたっけ?

内海は塾までの時間を潰すために瀬戸とだべっているインテリ眼鏡。頭はいい。

厨二病のさらに斜め上を行く切り返し。

そりゃ瀬戸も内海のこと好きになるわ。良いところ10個挙げられるわ。
あんだけ近くに寄ってくるわ。近いわ!

でも大部分が2人の会話で占められているのに、BL感をほとんど感じさせません。

まあマドンナの樫村さん(中条あやみ)が内海に辛辣な一言を見舞うんだけど、それも例に漏れず切り返されて終了。

パンチの効きすぎた周りのキャラクターに比べて、菅田と池松が現実感を確立できているのはこの作品の大きな武器だと思います。
二次元の原作からうまく引き算している。短い章立てを含めて構成が素晴らしい。だから笑える。

詰め込みすぎずに良さを濃縮したお手本でしょう。

最後の方は笑いすぎて涙出ました。声出せないのに。
無音で笑って涙出るとか人生初。

最強のスダイケマツ

傑作を生んだ最大の要因は、とにかく菅田将暉と池松壮亮です。
全てが完璧で、危うさゼロ。

瀬戸の少々オーバーな所もわざとらしくなくて、菅田将暉はやっぱり演技がうまいなあと実感しました。

池松は上述の通り。シニカル全開。

ネイティヴの菅田はもちろん、池松の大阪弁も全く違和感がありません。

ちなみに大森立嗣作品常連の宇野祥平はやはり図々しさがほとばしるキャラでした(褒めてます)。

掛け合いなのに漫才ほどウザくない。

ボケとツッコミとか、そんな次元じゃなくてただの無駄話。

僕自身も高校では帰宅部だったから、バイトがない日は同じ帰宅部の親友とだべっていた。

部活も(ほぼ)恋愛も介在しない青春。

満点以外ありえへん。最高に笑えます。

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